お別れの会の花マナー決定版!供花相場やタブー・手配手順を徹底解説
葬儀や告別式とは異なり、無宗教形式や自由なスタイルで執り行われるケースが増えた「お別れの会(偲ぶ会)」。ホテルやイベントホール、レストランなど多様な会場で開催されるため、「花を贈りたいけれど、どのような形式で手配すればよいのか」「一般的な葬儀と同じ感覚で花束を持参していいのか」と頭を悩ませる参列者や企業担当者は少なくありません。
特にビジネス関係者が参列する社葬やお別れの会では、花の選び方や手配の手順一つが会社の品格や遺族への敬意に直結します。本記事では、恥をかかないための供花相場、スタンド花の手配方法、タブーとされる花の種類、当日の献花作法まで、押さえておくべきポイントを網羅して分かりやすく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:供花の金額相場は個人で1万5,000円〜3万円、法人・社葬では2万円〜5万円が標準的。
- 要点2:会場ごとの統一感や搬入ルールがあるため、案内状記載の指定窓口・指定業者へ締め切り前までに注文するのが鉄則。
- 要点3:トゲのある花や原色の濃い花は避け、案内状に「供花辞退」の旨があれば無理に贈らない配慮を徹底する。
【基礎知識】お別れの会における「供花」「献花」「枕花」の明確な違い
お別れの会に関わる花にはいくつかの種類があり、それぞれ贈るタイミングや役割が異なります。まずは混同しやすい用語の定義を整理しておきましょう。
「供花(きょうか・くげ)」は、故人への弔意を表すために会場の祭壇周辺に飾るスタンド花やアレンジメントフラワーを指します。個人だけでなく、親族一同や取引先企業などの名義で贈られます。
一方、「献花(けんか)」はお別れの会の式典中、参列者が一人ひとり祭壇に手向ける花のことです。仏式の焼香や神式の玉串奉奠に相当するセレモニーであり、基本的に会場側が用意した花(白ユリやカーネーションなど)を使用します。
また、「枕花(まくらばな)」は逝去直後から通夜までの間に、故人の枕元へいち早く届ける花です。お別れの会は逝去から数週間〜数ヶ月後に開催されることが多いため、お別れの会で枕花という名目の花を手配することはありません。手配の際は、あくまで「お別れの会の供花」として注文を進める必要があります。
【金額相場】個人・法人別の供花予算と社葬における目安
お別れの会に贈る供花の費用は、故人との関係性や立場の違いによって相場が分かれます。
一般的な目安は以下の通りです。
- 知人・友人・個人有志:1万5,000円〜3万円前後
- 親族・親密な間柄:2万円〜4万円前後
- 一般取引先(法人):2万円〜3万円前後
- 重要な取引先・大企業の社葬:3万円〜5万円(1基)、または5万円〜10万円(1対・2基)
かつては「1対(2基並び)」で贈る風習が主流でしたが、現在は会場スペースの都合や祭壇デザインの統一感を重視し、「1基(単体)」で贈るスタイルが一般的です。社葬やお別れの会では祭壇全体を花で美しく埋め尽くす「花祭壇」が採用されることも多く、予算を一律で集めて大型モニュメントを構成する形式も見られます。
【手配手順】スタンド花の手配ルート・芳名札の書き方・法人請求書対応
お別れの会へ花を届ける際、最もトラブルになりやすいのが「手配ルートの間違い」です。一般的な生花店へ個別に注文して会場へ直送すると、搬入を拒否される恐れがあります。
1. 案内状の指定窓口(葬儀社・プロデュース会社)経由で注文する
ホテルや式場には専属の装花担当業者が入っていることが多く、外部の花屋からの持ち込みを禁止している会場が珍しくありません。また、祭壇のカラーリングやデザインを統一するため、案内状に記載された「供花お申込み専用FAX」や「専用WEBフォーム」から手配するのが原則です。
2. 供花の注文締め切りを守る
供花は祭壇の配置計画や芳名札の印字作業を伴うため、開催日の3日前〜前日午前中が注文締め切りに設定されているケースが目立ちます。案内状が届いたらスケジュールを即座に確認し、遅くとも締め切り前日までに手配を完了させましょう。
3. 芳名札(名札)の正確な表記
供花に添える芳名札の書き方にも明確なマナーがあります。法人の場合は以下の順序で記載します。
- 会社名(正式名称、略称不可)
- 役職名(代表取締役など)
- 代表者氏名(フルネーム)
部署一同で贈る場合は「〇〇株式会社 営業部一同」のように明記します。文字の間違いは大変な非礼にあたるため、発注時の誤字脱字チェックは念入りに行いましょう。
4. 法人請求書払いの確認
企業の経理処理として「請求書払い(後日振込)」を希望する場合は、申込みフォームやFAX注文用紙に請求先情報を正確に記入します。ほとんどの指定窓口で法人売掛・請求書払いに対応していますが、締め日や振込期日の確認を怠らないようにしてください。
【失敗しないマナー】花色・種類のタブーと「花束持ち込み」がNGな理由
お別れの会は従来の葬儀に比べて自由度が高いものの、何を選んでもよいわけではありません。最低限避けるべきマナー上のタブーが存在します。
避けるべき花の種類と色:
- トゲのある花:バラなどは「痛みを連想させる」「血を連想させる」として忌み嫌われます(トゲを完全に処理した上で特別にデザインされる場合を除く)。
- 香りが極端に強い花:百合の花粉や強い香りは密閉された会場内で体調不良を引き起こす原因になります。
- 毒性のある花:トリカブトや彼岸花、スズランなどの有毒植物は不適切です。
- 派手すぎる原色:故人が特に好んでいた色であれば許容されることもありますが、基本は白をベースに淡いブルー、ピンク、黄色などの落ち着いたトーンが選ばれます。
また、「当日、個人で花束を購入して会場に持参する」という行為は基本的にマナー違反です。会場の受付では個別の花束を受け取るスペースや花瓶が用意されていないことが多く、遺族や幹事の手を煩わせることになります。花を贈りたい場合は、必ず事前に正式な供花を申し込むか、式典内の献花に想いを込めましょう。
【辞退時の対応】案内状に「供花辞退」がある場合の正しい判断基準
届いた案内状に「ご供花・ご供物の儀は固くご辞退申し上げます」と記載されていた場合、無理に花を贈るのは絶対に避けてください。
遺族側が辞退を申し出る背景には、「参列者に金銭的な負担をかけたくない」「会場の規約で供花を並べられない」「お返し(返礼品)の手間を省きたい」といった明確な意図があります。「どうしても気持ちを伝えたいから」と強引に花を届けてしまうと、遺族の意向を無視したことになり、かえって迷惑となってしまいます。
供花辞退の意向が示されている場合は、その意思を尊重して花の手配は行わず、当日の会費や香典(香典も辞退されている場合は不要)、そして心のこもった参列そのもので弔意を表すのが大人の礼儀です。
【当日マナー】献花の正しい作法と式後の「献花持ち帰り」のルール
お別れの会の当日は、祭壇の前で一人ずつ花を捧げる「献花」が行われます。慌てずスマートに行うための手順を頭に入れておきましょう。
献花の正しい手順:
- 案内係から花を両手で受け取ります(このとき、花の部分が右側、茎の根元が左側を向いた状態で受け取ることが多いです)。
- 遺影に向かって一礼します。
- 献花台の前へ進み、花束を時計回りに時計の針と同じ方向で90度回転させ、茎の根元が祭壇(遺影側)に向くように持ち替えます。
- 献花台の上に両手で静かに花を置きます。
- 遺影を正面に見つめて深く一礼し、黙祷または合掌を行います。
- 数歩後ろへ下がり、遺族・主催者側に一礼して席へ戻ります。
また、式典の終了後に「祭壇の花を持ち帰ってよいのか」という疑問を持つ方がいます。お別れの会では、最後に祭壇の花をスタッフが小分けにして「サンクスフラワー」として参列者に手渡してくれるケースがあります。この場合は快く持ち帰り、自宅で故人を偲びながら飾るのが供養になります。ただし、配られていない花を勝手に祭壇から引き抜いて持ち帰る行為は厳禁ですので、係員の案内に従いましょう。
【お別れの会の花】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:案内状に供花に関する記載が一切ない場合はどうすればよいですか?
A1:記載がない場合は、案内状の差出人欄に記載されている「お別れの会実行委員会」「幹事」「担当葬儀社」などの事務局へ事前に問い合わせを行ってください。会場の規約や装飾プランを確認した上で、手配方法を指示してもらえます。
Q2:連名で供花を出す場合、芳名札の人数制限はありますか?
A2:一般的に芳名札に個人名を連ねるのは3名〜4名程度までが限度です。それ以上の人数になる場合は「〇〇部 有志一同」「友人一同」のようにまとめるのがすっきりと見え、文字が小さくなりすぎるのを防げます。
Q3:社葬で出す供花の勘定科目は何になりますか?
A3:取引先のお別れの会や社葬に贈った供花代は、一般的に「交際費」または「接待交際費」として処理されます。自社の役員や従業員のお別れの会の場合は「福利厚生費」として処理されるケースが多いです。
まとめ:故人を偲ぶ真心を行動に|失礼のない花選びで温かな見送りを
お別れの会における花は、故人の歩んだ人生を讃え、遺族の悲しみに寄り添うための大切なメッセージです。伝統的な仏式葬儀に比べて自由な形式が選ばれるからこそ、会場独自のルールや主催者の意向を丁寧に汲み取る姿勢が求められます。
案内状の確認から始まり、指定窓口を通じた期日通りの発注、タブーを避けた花選び、そして当日の正しい献花作法まで、基本のマナーを確実に押さえておくことで、失礼のない温かな見送りが実現します。敬意と真心を込めた花を手配し、故人との最後の時間を穏やかに過ごしましょう。 (出典: お 別れ の 会 花(Yahoo!ニュース))