リバティーウォークのムルシエラゴ伝説!切断カスタムの真相と現在
数千万円を超えるイタリア製スーパーカーのフェンダーを、躊躇なくディスクグラインダーで切り落とす――。かつて世界の自動車業界と熱狂的なエンスージアストたちに激震を走らせたのが、愛知県尾張旭市に拠点を置くリバティーウォーク(Liberty Walk)が生み出したランボルギーニ「ムルシエラゴ」のカスタムです。
日本の伝統的な「族車」「街道レーサー」のワークススタイルを世界最高峰のスーパーカーへと大胆に移植したこの1台は、どのようにして世界を熱狂させ、確固たるカルチャーへと昇華したのでしょうか。誕生に秘められたドラマから過激なドリフトマシンのスペック、そして2026年現在における中古車市場の価値やホビーシーンでの人気まで、その全貌を徹底取材と最新データをもとに紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:リバティーウォーク代表・加藤渉氏が日本の街道レーサー文化を世界へ示すため、高級車のフェンダー切断というタブーを破り「LB-WORKS」を確立した原点のモデル。
- 要点2:斎藤太吾選手の手によって後輪駆動(FR)化された世界初のV12ドリフトマシンは、最高出力650馬力超を誇りモータースポーツ史に名を刻んだ。
- 要点3:ネオクラシックV12としての希少性とカスタムの芸術性が融合し、2026年現在の中古車・コンプリートカー市場およびミニカー市場で異例のプレミア価値を維持している。
【誕生秘話】なぜランボルギーニを切断したのか?加藤渉代表の覚悟と真意
今でこそ世界中のカーガイから熱狂的な支持を集めるLB-WORKS ムルシエラゴですが、その始まりは自動車界の常識を覆す命がけの挑戦でした。
プロジェクトの中心にいたのは、リバティーウォーク代表の加藤渉氏です。加藤氏は少年時代に熱狂した昭和の改造車文化、すなわち「ハコスカ」や「ケンメリ」に見られた武骨なビス留めオーバーフェンダーの美学を、現代のスーパーカーで表現できないかという強烈な情熱を抱いていました。
しかし、相手はランボルギーニのフラッグシップモデルであるムルシエラゴです。当時、ランボルギーニのフェンダーカットの理由について、加藤氏は「誰もやったことがないからこそ、世界に日本のカスタム文化の魂を見せつけたかった」と語っています。失敗すれば数千万円の車両が無価値になりかねないプレッシャーの中、自らの手で最初の一刀を入れました。この狂気とも呼べる情熱と確固たる美学こそが、世界中にファンを生み出すブレイクスルーとなったのです。
【スペック解説】LB-WORKSムルシエラゴの全貌とワイドボディキットの構造
ランボルギーニ ムルシエラゴのカスタムにおいて、リバティーウォークが提案した造形美は圧倒的でした。単にタイヤハウスを広げるだけでなく、スーパーカーが本来持つ美しいプロポーションを極限まで強調する設計が施されています。
LBWK ムルシエラゴ ワイドボディキットは、フロントバンパー、サイドスカート、リアディフューザー、リアウイング、そして象徴となる前後のオーバーフェンダーで構成されます。超ワイド化されたトレッドにより、地を這うようなロー&ワイドなスタンスを実現。エアサスペンションシステム(AirREXなど)と組み合わせることで、停車時にはリムがフェンダーに被る極限の「着地スタイル」を可能にしました。
パワーユニットには、ランボルギーニ伝統の自然吸気V型12気筒エンジン(6.2L〜6.5L)を搭載。排気系には可変バルブ付きのFi-Exhaust(エフアイエキゾースト)等を装着し、甲高いF1サウンドを響かせます。最高出力はベース車両に応じて580馬力から650馬力オーバーを発揮し、視覚だけでなく聴覚と五感のすべてを刺激するスペックに仕上げられています。
【世界震撼】斎藤太吾選手と挑んだ「世界初のドリフト仕様」モンスターマシン
リバティーウォークのムルシエラゴを語る上で欠かせない伝説が、世界的ドリフトドライバーである斎藤太吾選手とのコラボレーションによるドリフトマシン開発です。
本来、ムルシエラゴはミッドシップ4WD(AWD)として設計されており、ドリフト走行には極めて不向きなレイアウトでした。しかし、斎藤太吾選手率いるファットファイブレーシング(Fat Five Racing)の超絶技巧により、フロントドライブシャフトを撤去して完全な後輪駆動(FR/MRベースの2WD)へとコンバージョン。ステアリングの切れ角を大幅に拡大する特注ナックルや、競技用のシーケンシャルミッション、大容量のHKS製パーツが組み込まれました。
完成したV12ドリフトマシンは、巨大な白煙を上げながら猛スピードで横を向いてコーナーへ飛び込む圧巻のパフォーマンスを披露。世界中のモータースポーツファンやメディアが「信じられない狂気のモンスター」として大々的に報道し、リバティーウォークの知名度をモータースポーツの頂点へと押し上げました。
【海外の反応】賛否両論から世界的アイコンへ|国境を越えた熱狂の理由
アメリカ・ラスベガスで開催される世界最大のカスタムカーショー「SEMAショー」への出展当初、リバティーウォークのムルシエラゴに対する海外の反応はまさに賛否両論でした。
オリジナル至上主義を重んじる旧来のスーパーカー愛好家やコレクターからは、「伝統あるイタリアの至宝を破壊した」「悪趣味な改造だ」といった痛烈な批判が寄せられました。しかし、SNSの普及とともに若い世代のストリートカルチャー層や、型にはまらない新しいラグジュアリーを求めるオーナーたちが熱烈に支持を表明し始めます。
「誰も真似できない本物のパンクロックだ」「完璧な美しさに獰猛な野性が加わった」と評価は一変。ジャスティン・ビーバーをはじめとする世界的なセレブリティがリバティーウォークのカスタムカーをオーダーするなど、批判を圧倒的な熱狂へと塗り替えていきました。
【車検と法規】ムルシエラゴのオーバーフェンダーは日本で公認取得できるのか?
過激な外観から「一般公道では走れない違法改造車なのではないか?」と疑問を持たれることも少なくありません。しかし結論から言うと、日本の保安基準に基づきムルシエラゴのオーバーフェンダーは構造変更検査を経て公認を取得することが可能です。
ワイドボディキットを取り付けると全幅が規定値を大幅に超えるため、陸運局にてボディ寸法の記載変更(構造等変更検査)を受けます。リバティーウォークでは以下の保安基準を厳格にクリアする施工体制を確立しています。
- 全幅変更に伴う構造変更:車検証の車幅サイズを実測値へ適法に変更。
- 灯火類および視認性の確保:ウインカーやヘッドライトの照射範囲、最低地上高(走行時9cm以上)の確保。
- タイヤ・ホイールのはみ出し防止:オーバーフェンダーの内側にタイヤをしっかりと収め、回転部分の突出基準を遵守。
適切な公認車検を取得することで、合法的に日本の公道をドライブし、イベント会場まで自走できる高い完成度を誇っています。
【中古車・価格相場】現在の市場価値と大人気ミニカー・関連グッズ事情
2026年現在、リバティーウォーク ムルシエラゴの中古車相場およびコンプリートカー価格は歴史的な高騰を続けています。
そもそもベースとなるランボルギーニ・ムルシエラゴ自体が、最後の純粋な大排気量V12自然吸気エンジン+MT設定モデルとしてネオクラシック的なプレミアがついており、素の個体でも3,500万円〜5,000万円以上で推移しています。これにLB-WORKSのボディキット、足回り、マフラー、ホイールなどのカスタム費用(約800万〜1,200万円以上)が加わったフルコンプリートカーは、時価5,000万円〜7,000万円超で取引されるケースも珍しくありません。
一方、手の届くコレクションとして爆発的な人気を博しているのがリバティーウォーク ムルシエラゴのミニカーです。オートアート(AUTOart)の1/18スケールをはじめ、イグニッションモデル、MINI GT(1/64スケール)などから精密なモデルが多数リリースされており、発売と同時に即完売・プレミア化するコレクターズアイテムとなっています。
【リバティー ウォーク ムルシエラゴ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ベース車両のフェンダーを切らずにLB-WORKS仕様にすることはできますか?
A1:できません。極太の深リムホイールを装着し、エアサスで車高を極限まで下げるストローク量を確保するためには、純正フェンダーのアーチ切断加工が構造上不可欠となります。この不可逆な加工こそがLB-WORKSの凄みでもあります。
Q2:キット単体での購入や持ち込みでのカスタム施工は可能ですか?
A2:リバティーウォーク正規店および認定プロショップにてキットの購入・施工が可能です。ただし、スーパーカーの切断とフィッティングには極めて高度な板金技術と公認取得のノウハウを要するため、信頼できる専門ショップへの依頼が推奨されます。
Q3:ドリフト仕様のムルシエラゴは現在どこで見ることができますか?
A3:斎藤太吾選手のモンスター仕様ムルシエラゴは、東京オートサロンなどの大型カスタムカーイベントや、リバティーウォークが主催する特別イベント等で定期的に展示・デモランが行われています。
まとめ:日本の改造車文化を世界へ刻んだムルシエラゴの不滅の価値
リバティーウォークのムルシエラゴは、単なる高級外車のドレスアップにとどまらず、「日本のモノづくりへのこだわり」と「昭和の街道レーサースピリット」を世界へと知らしめた金字塔です。
スーパーカーのボディを切断するというタブーを乗り越え、世界的なトレンドへと昇華させた軌跡は、カスタムカーの歴史そのものを塗り替えました。電動化や自動運転が進む2026年の自動車シーンにおいて、猛々しいV12サウンドと圧倒的なワイドスタンスを誇るこの伝説のマシンは、自由なクルマ文化の象徴として今後も色褪せることなく輝き続けるはずです。 (出典: リバティー ウォーク ムルシエラゴ(Yahoo!ニュース))