MGデスサイズEWを徹底レビュー!可動域や色分け・欠点まで完全検証
カトキハジメ氏の手によってスタイリッシュに再構築され、『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』の世界観を象徴する初期主役機「MG ガンダムデスサイズ EW」。2010年9月の一般発売以来、傑作と呼ばれるXXXGフレームを採用した高密度な設計と劇中再現度の高さで、現在も再販のたびに完売が相次ぐ屈指の人気キットです。
特徴的な死神モチーフのシルエット、巨大なビームサイズとギミック満載のバスターシールド、そして洗練されたプロポーションは現代の目線で見ても色褪せません。今回は本キットを実際に組み立て、素組みの色分けから可動範囲、気になる合わせ目、さらには「デスサイズヘルEW」や「ルーセット装備」との違いまで、客観的なデータと実体験に基づいて徹底解剖します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:素組み状態での色分け再現度は極めて高く、合わせ目も段落モールド化されておりパチ組み派でも高い満足度を獲得できる。
- 要点2:ビームサイズの躍動的な構えやバスターシールドの展開ギミックは優秀だが、手首の保持力と関節の経年ヘタリには事前の補強対策が推奨される。
- 要点3:デスサイズヘルEWとは外装・武装・バックパックが大きく異なるため、シャープな機動性重視の造形美を好むなら本機一択となる。
【素組み検証】MGガンダムデスサイズEWの色分けと合わせ目の完成度
箱を開けてまず目を引くのが、ダークグレー、ホワイト、ライトグレー、イエロー、レッドによる緻密な成型色構成です。MGガンダムデスサイズEW素組みの段階で、設定画における複雑なパネルラインや装甲の分割が見事に再現されています。頭部のツインアイや胸部ダクト周辺、フロントスカートのモールドに至るまで別パーツ化が進んでおり、付属のホイルシールを使用する箇所は頭部センサー類などごく一部に限られます。
モデラーが特に気にするMGデスサイズEW合わせ目の処理に関しても、当時のバンダイホビー事業部が培った最新スライド金型技術が存分に発揮されています。前腕部や太もも、スネなどの主要部分は筒状パーツや段落モールド処理が施されており、目立つ一本線の合わせ目はほぼ露出しない構造です。ショルダーアーマーの一部や武装のモナカ割り部分にわずかなパーティングラインが見られる程度であり、ゲート跡を丁寧にデザインナイフとヤスリで処理するだけで、ハイエンドな完成品モデルと見紛うクオリティに到達します。
MGデスサイズEW色分けの精度は、カトキデザイン特有のシャープなエッジを際立たせる設計となっており、無塗装派のユーザーでもスミ入れとつや消しトップコートを施すだけで劇中さながらの凄みある佇まいを手に入れられます。

【可動範囲とギミック】ビームサイズ&バスターシールドの劇中再現力を解剖
本キットの骨格には、MGウイングガンダムEW系と共通の「XXXGフレーム」が内蔵されています。このフレーム構造により、MGデスサイズEW可動範囲は当時の1/100スケール水準を大きく引き上げる柔軟性を誇ります。肩関節は前方への引き出し機構と上方へのスイングを備えており、死神の代名詞とも言える大鎌の両手持ちポーズが自然に決まります。
| 検証項目 | キットの構造・ギミック詳細 | 業界・他キット基準 | 編集部の見解・実用評価 |
|---|---|---|---|
| MGデスサイズEWビームサイズ | 刃の角度変更(収納形態/展開形態/収穫形態)、クリアグリーン大型エフェクト2種付属 | 標準的な長尺近接武器の構成 | 迫力は満点だが長尺ゆえ手首の保持力限界に注意が必要 |
| MGデスサイズEWバスターシールド | 先端クローの連動開閉、ビームエフェクト装着、射出用ジョイントパーツ付属 | 差し替え変形が主流 | 連動ギミックの精度が高く、前腕部へのマウントも安定 |
| 股関節・膝・足首の可動域 | 股関節軸のスイング、二重関節による深曲がり、足首のボールジョイント | 標準的なMG仕様 | 膝立ちは綺麗に決まるが、サイドスカートの干渉に若干の癖あり |
| バックパック可動 | スラスターノズルの独立可動、ビームサイズ柄のマウントラッチ展開 | 固定式が多い小型バックパック | コンパクトながら立体感があり、ポージング時の躍動感を阻害しない |
特に特筆すべきは武装の表情付けです。主兵装のビームサイズは、ビーム発生器基部が可動することで「薙ぎ払う」「突き立てる」「振り下ろす」といった劇中のダイナミックなアクションを自在に演出できます。さらに、左腕に装着するバスターシールドは、先端の左右クローを開くと連動して中央のビーム発振部がせり出すメカニカルなギミックを搭載。クリアパーツのビーム刃を取り付けることで、敵機を挟撃・切断する瞬間を迫力たっぷりに再現可能です。
【徹底比較】MGデスサイズヘルEWやルーセット装備との決定的な違い
購入時に多くのファンが迷うのが、後継機である「デスサイズヘルEW」や、漫画『敗者たちの栄光』に登場する追加装備「ルーセット」との仕様差です。MGデスサイズヘルEW違い比較を行うと、両者は同一のXXXGフレームを用いながらも、外装パーツの約60%以上が異なる別機体として造形されています。
デスサイズヘルEWの最大の特徴は、巨大なアクティブクローク(コウモリ状の翼)とツインビームサイズ、そしてトサカ状の頭部アンテナです。防御力と威圧感に特化したデスサイズヘルEWに対し、初期型であるEW版は、ハイパーデストロイバスターのような軽快なスラスター配置とシャープな装甲ライン、そして実体盾であるバスターシールドを持つ「高機動ステルス強襲機」としての性格が強く押し出されています。
さらに、プレミアムバンダイ限定で立体化されたMGデスサイズEWルーセット装備は、背部に大気圏内飛行用のウイングユニット「ルーセット」を追加した拡張仕様です。主翼の展開・折りたたみギミックが追加され、シルエットが横方向へと大きく拡張されるため、ウイングガンダム系に近い重厚な航空シルエットを楽しみたい方にとっては見逃せない選択肢となっています。

【実態検証】MGデスサイズEWの評価・評判|ユーザーが直面する盲点と弱点
模型コミュニティやレビューサイトに集まるMGデスサイズEW評価評判を精査すると、造形美と組み立てやすさへの絶賛がある一方で、いくつかの明確な構造的課題が指摘されています。
最大の弱点として挙げられるのが「武器持ち手の保持力」です。本キットの手首は親指のみが可動し、残り4指を差し替える仕様(またはエモーションマニピュレーター以前の分割指)となっています。ビームサイズ自体の柄が長く、大型クリアエフェクトを装着すると重心が先端に偏るため、手首のダボ固定だけでは時間の経過とともに手首ボールジョイントが垂れ下がってしまう現象が発生します。
また、股関節のジョイント部がややタイトに設計されているため、組み立て直後に無理な方向へ力をかけると軸に白化が生じやすい点も注意が必要です。実際のユーザーからは「手首のボールジョイントにパーマネントマットバーニッシュや瞬間接着剤を薄く塗って軸を太らせる」「長時間のディスプレイにはアクションベースで武器を支える」といった対策が定番のリカバリー策として共有されています。
【塗装作例・改造のヒント】プロ目線で見るステップアップ製作ガイド
本キットは完成度の高いベースキットであるため、ガンプラMGデスサイズEW改造やディテールアップのキャンバスとしても極めて優秀です。劇中の「死神」「闇夜からの奇襲」というダークヒーロー性を際立たせるための実践的なアプローチを紹介します。
MGデスサイズEW塗装作例における代表的な手法は、本体のダークグレー装甲に対する「グラデーション塗装(MAX塗り)」です。エッジ部分にブラックやミッドナイトブルーを残し、面の中央に向けてハイライトとなるグレーを吹くことで、巨大兵器としての重厚感と立体的な陰影が劇的に跳ね上がります。また、イエローのアンテナやダクト部分をつや消しゴールドに置き換える手法も、カトキデザインの高級感を引き立てる定番テクニックです。
改造ポイントとしては、以下の3点が特に効果的です。
- プラ板・スジ彫りによるモールド追加:胸部や肩アーマーの広い平面に0.15mm〜0.2mmのタガネでパネルラインを彫り足し、情報量をさらに引き上げる。
- メタルパーツの埋め込み:バックパックのスラスター内部やバスターシールドの基部にメタルピンを配置し、精密感を強調する。
- ビームエフェクトの蛍光塗装:ビームサイズの刃に蛍光グリーンとホワイトでグラデーションを施し、ブラックライト下で妖しく発光する演出を加える。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
これらを踏まえ、MGガンダムデスサイズEWの購入判断基準をまとめます。
【今すぐ購入をおすすめできる人】
- 『新機動戦記ガンダムW』およびカトキハジメ氏のEWデザインが好きなファン
- 部分塗装やスミ入れ程度の素組み仕上げで、高クオリティな完成品を手に入れたい方
- シャープで身軽な死神のシルエットと、大鎌を振り回す躍動的なポージングを好むモデラー
【購入に際して慎重になるべき人】
- 大型の翼(アクティブクローク)で機体をすっぽり覆うデスサイズヘルの防御形態を求める方(ヘルの購入を推奨)
- 武器を片手で軽々と掲げたまま長期間放置したい方(手首保持の補強工作が前提となるため)

【mg デス サイズ ew レビュー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:MGデスサイズEWは接着剤なしで組み立てられますか?難易度はどれくらいですか?
A1:完全なスナップフィットキットのため、接着剤は一切不要です。パーツの合いも極めて良好で、ニッパーとデザインナイフがあれば初心者でも約4〜6時間程度でスムーズに組み上げることができます。
Q2:ビームサイズのエフェクトパーツは他のガンプラに流用可能ですか?
A2:ビームサイズのビーム発生部は専用形状の差し込みピンとなっているため、無加工での一般的なビームサーベル柄への流用は難しい設計です。ただし、同スケールのウイングEW系シリーズとの武装交換遊びには幅広く対応しています。
Q3:一般販売のデスサイズEWと、プレミアムバンダイのルーセット装備版の違いはどこですか?
A3:本体の成型色や基本形状は共通ですが、ルーセット装備版には背部に装着する完全新規金型の飛行ユニット「ルーセット」および水転写式デカールが付属します。地上戦仕様のノーマルな姿が欲しい場合は一般販売版で十分満足できます。
まとめ:色褪せない名作キットを今こそ手に入れるべき理由
MGガンダムデスサイズEWは、発売から年月が経過した現在でも、完成されたプロポーションと洗練されたパーツ分割により色褪せない魅力を放ち続けています。劇中を彷彿とさせるビームサイズとバスターシールドの迫力あるギミック、そしてXXXGフレームがもたらす広範な可動域は、まさにガンプラマスターグレードの王道を体現した仕上がりです。
手首の保持力という経年的な注意点はあるものの、少しの手間をかけるだけで見違えるほどの存在感を発揮します。『新機動戦記ガンダムW』のファンはもちろん、スタイリッシュなメカ造形を愛するすべてのガンプラファンに自信を持っておすすめできる傑作キットです。 (出典: mg デス サイズ ew レビュー(Yahoo!ニュース))