最新ピュアストライク試打インプレ!飛ばない噂の真相と打感を徹底検証
バボラ(Babolat)の競技系フラッグシップとして圧倒的な支持を集めるコントロールラケット「ピュアストライク」。シリーズ最新作が登場して以来、テニスコートやギアファンの間では「劇的に打感が柔らかくなった」という絶賛の声が上がる一方で、「前作よりもボールが飛ばない」「パワーアシストが減ったのではないか」という懸念の声も飛び交っています。
ピュアドライブやピュアアエロといったメガヒットモデルを擁するバボラにおいて、ピュアストライクは真逆の「精密なコントロールとダイレクトな打球情報」を追求してきたシリーズです。本稿では、最新モデルの「ピュアストライク98」および「ピュアストライク100」を数日間にわたってコートで打ち込み、トラックマンの弾道データや一般プレーヤーのリアルな声と照らし合わせながら、その実力を徹底検証します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「飛ばない」噂の真相は、不快な振動が消えたことによる感覚のズレと、より「ボールを潰して運ぶ」競技者向けセッティングへの深化にある。
- 要点2:天然亜麻(フラックス)繊維を採用した「NF2-TECH」により、従来の硬質な衝撃が大幅に緩和され、極上のホールド感とクリアな打感を獲得。
- 要点3:ピュアドライブやピュアアエロのような自動的な弾きを求める人には不向きだが、自分からフルスイングして狙い撃ちたい攻撃的プレーヤーには唯一無二の武器になる。
「前作より飛ばない」噂の真相|打球データと構造から見えた決定的な違い
ネット上の掲示板やSNSで頻繁に目にする「最新ピュアストライクは飛ばない」という評価。この噂の背景には、バボラが今回施したフレームのしなり設計と振動減衰アプローチの根本的な見直しがあります。
前作(第3世代)は、ボックス形状とラウンド形状を融合させた「コントロールフレームテクノロジー」により、しっかりとした剛性感を持ち、鋭い弾き出し感でボールを直線的に飛ばす性格を備えていました。しかし最新作では、天然亜麻繊維をフレームの戦略的ポイントに配置する「NF2-TECH(エヌエフツーテック)」を導入。これにより、インパクト時の高周波な不快振動がシャットアウトされ、ボールがフェイスに乗る接触時間(滞留時間)が物理的にも体感的にも長くなっています。
この結果、インパクトの瞬間に「ポン」と反発して飛んでいく感覚が薄れ、プレーヤー自身がしっかりスイングして押し出さなければ失速するように感じられるのです。弾道計測器のデータを見ると、初速そのものが落ちているわけではなく、「フレームの過剰なたわみ戻りによるアシストを削ぎ落とし、スイングスピードに完全比例するリニアな飛び」へとシフトしたことが判明しました。つまり、ラケット任せで打つプレーヤーにとっては「飛ばない」と感じられ、厚い当たりでボールを押し潰せるプレーヤーにとっては「思い切り振ってもバックアウトしない絶対的な安心感」へと昇華されています。

【実打レビュー】ピュアストライク98 vs 100の打感・スピン・コントロール性能
実際にオンコートで「ピュアストライク98(16/19)」と「ピュアストライク100」を打ち比べ、打感評価と操作性の違いを検証しました。
まずピュアストライク98は、まさにストロークでゲームを支配するフラットドライブ系ハードヒッターのための精密機械です。21-23-21mmの薄めなビーム設計が生み出す振り抜きの鋭さは抜群で、打球時の雑味が極限まで取り除かれています。インパクトの瞬間、ボールのどこを捉えたかが手のひらへダイレクトに伝わり、狙ったコースのミリ単位のズレを修正できます。スイートエリアは決して広くありませんが、芯で捉えたときの重厚な打球音と、ベースライン深くへ突き刺さるノビのあるフラットドライブは圧巻の一言です。
一方のピュアストライク100は、98の精緻なコントロール性能を受け継ぎながら、フェイスサイズ拡大によるスイートエリアの広さと適度なパワーアシストを付加したオールラウンドモデルです。フレーム厚も均一な22.5mmとなっており、オフセンターヒット時でも極端な失速を防いでくれます。スピン性能に関しても、ストリングピッチが最適化された「FSIコントロール」の効果で引っかかりが良く、軌道の高低差をつけたトップスピンや、滑るようなバックハンドスライスを自在に操ることが可能です。
【客観データ比較】主要スペックとピュアドライブ・ピュアアエロとの決定打
バボラの代表作である「ピュアドライブ」「ピュアアエロ」、そしてピュアストライクの各モデルを客観データと試打フィールから詳細に比較しました。
| モデル名 | スペック(面/重量/バランス) | パワー&飛び特性 | 編集部の実打評価 |
|---|---|---|---|
| ピュアストライク 98 (16/19) | 98 sq.in / 305g / 320mm | 低〜中(完全自己出力型) | 最高峰のコントロール性能。ボールを潰して鋭く打ち込む競技志向向け。 |
| ピュアストライク 100 | 100 sq.in / 300g / 320mm | 中(リニアな反発アシスト) | シリーズ屈指のバランス。扱いやすさとホールド感を高次元で両立。 |
| ピュアドライブ | 100 sq.in / 300g / 320mm | 極高(超高反発・スピード重視) | 圧倒的パワーとスピードボール。当てるだけで強烈な返球が可能。 |
| ピュアアエロ | 100 sq.in / 300g / 320mm | 高(強烈なスピンアシスト) | ヘビートップスピンで圧倒する攻撃型。スイングスピードで弾道を支配。 |
上記の通り、ピュアドライブの「飛び」、ピュアアエロの「回転」に対し、ピュアストライクは明確に「コントロールとフィーリング」に特化しています。「バボラ=飛びすぎてアウトが怖い」という固定観念を持つプレーヤーこそ、ピュアストライクの収まりの良さに驚くはずです。

【実態検証】ネットの反応とテニスコート現場で見えたリアルな評価
ギアインプレッションにおいて重要なのは、メーカーの謳い文句だけでなく、実際に購入して使用している一般プレーヤーのリアルな声です。テニスベアやSNS、5chのギア板などに投稿された最新モデルの評判を精査しました。
【肯定的な声】
- 「前作のカンカンした硬さが完全に消えた。肘への衝撃が少なく、何時間ラリーしても疲れない」
- 「相手の強打に対してもフレームが負けず、ブロックボレーが吸い付くように狙った場所へ落ちる」
- 「チャンスボールをフルスイングで叩いたとき、バックフェンスに突き刺さることなくコート内にキュッと収まる安心感が素晴らしい」
【批判的・慎重な声】
- 「前作の弾くスピード感を愛用していた身からすると、少し球離れが遅くて飛びが物足りなく感じる」
- 「98は真ん中を外すと露骨に失速する。シングルス後半で体力が落ちてきたときに厳しさを感じる」
- 「ボレーで軽く合わせるだけのプレーだと、ピュアドライブのような楽な深さが出ない」
現場の声を総括すると、「打感のマイルド化と腕への優しさ」には満場一致で高評価が下されている一方、ラケット自体のアシストで攻撃力を稼ぎたいプレーヤーからは「敷居が高くなった」というシビアな判定が下されています。
性能を最大限に引き出す「おすすめガット」と最適テンション設定
ピュアストライクはストリングセッティングによって表情を大きく変えるラケットです。ポテンシャルを100%引き出すためのベストマッチな組み合わせを提案します。
1. RPMブラスト(ポリエステル)× 45〜48ポンド
コントロールとスピンの最大公約数を求める攻撃型ストローカー向け。フレームのホールド感にRPMブラストの強い引っかかり感が加わり、鋭いスピンとコート深くに落ちる弾道を実現します。テンションは少し落としめの40代後半に設定することで、面全体のたわみが生まれ、飛ばない感覚を完全に解消できます。
2. タッチVS × RPMブラスト(ハイブリッド)× 48〜52ポンド
ピュアストライクの持つ「球持ちの良さ」を最高峰まで引き上げるセッティング。メインにナチュラルガット(タッチVS)を張ることで、反発力と極上のタッチ感をプラス。オフセンター時のアシストを補いながら、ピンポイントでコントロールする喜びを味わえます。
3. エクセル(マルチフィラメント)× 48〜50ポンド
腕への負担を極限まで減らしたい方や、ジュニア・シニア層におすすめの組み合わせ。ピュアストライク100にエクセルを合わせることで、柔らかく包み込むような打感と快適な飛びが手に入り、ボレーのタッチ感覚が劇的に向上します。

【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の明確な判断基準
高額なテニスラケット選びで失敗しないために、どのようなプレーヤーがピュアストライクを選ぶべきか、客観的な判断基準を明示します。
▼ ピュアストライクを選ぶべき人
- 自分からしっかりラケットを振り抜いてボールをコントロールしたい人
- ピュアドライブや黄金スペックを使っていて、飛びすぎてバックアウトするミスに悩んでいる人
- 相手のパワーを利用したライジングやカウンターショットを武器にしている人
- 振動吸収性に優れ、手首や肘に優しいボックス系の柔らかい打感を好む人
▼ 慎重になるべき人(他シリーズを検討すべき人)
- コンパクトなスイングで、ラケットの反発力(トランポリン効果)を使って楽に球を飛ばしたい人(→ ピュアドライブが最適)
- 強烈なスピン軌道で高い弾道を描き、相手をベースライン後方に押し下げたい人(→ ピュアアエロが最適)
- オフセンターヒットが多く、スイートエリアの広さを最優先したい初心者〜初級者
【ピュア ストライク インプレ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:前作(第3世代)のピュアストライクから買い替える価値はありますか?
A1:大いにあります。特に「前作の打感が硬くて手首や肘に違和感があった方」や「もう少し球持ち感が欲しかった方」にとっては劇的な進化を感じられます。ただし、前作特有のカンカンとした硬質な弾きスピードを好んでいた場合は、ストリングのテンションを2〜3ポンド下げるなどの微調整をおすすめします。
Q2:ピュアストライク98と100で迷っています。どちらを選ぶべきですか?
A2:競技志向でフルスイング時の絶対的なコントロール精度を求めるなら「98」、ダブルス中心でボレーの反応性やオフセンター時の許容性を重視するなら「100」が最適解です。迷った場合は、重量300gで取り回しが良く汎用性の高い「100」を選べば大きな失敗はありません。
Q3:女性や中級者でもピュアストライクを扱いきれますか?
A3:ピュアストライク100(または軽量モデルのピュアストライクTEAM)であれば、中級プレーヤーや女性でも十分に扱えます。フラットドライブ系で綺麗にボールをミートするスイングタイプであれば、面ブレの少なさが大きなアドバンテージになります。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
バボラの最新ピュアストライクは、過度な飛びや派手なギミックを排し、「プレーヤーの意思を100%ボールに伝える」というコントロールラケットの原点へと美しく回帰した傑作です。
「飛ばない」というネット上の噂は、不快な衝撃が消え、スイングスピードに応じた忠実なレスポンスへと進化した証拠でもあります。自分から主体的にスイングし、精密なプレースメントで相手を崩していきたいプレーヤーにとって、これ以上頼もしい相棒はありません。ぜひ店頭や試打会でその澄んだ打感を体感し、ご自身のプレースタイルに合致するか確かめてみてください。 (出典: ピュア ストライク インプレ(Yahoo!ニュース))