ELT出逢った頃のようにコード解説!初心者向け簡単弾き方とカポ設定
1997年のリリース以来、夏のJ-POPアンセムとして世代を超えて愛され続けるEvery Little Thing(ELT)の代表曲『出逢った頃のように』。プロデューサー・五十嵐充氏によるキャッチーかつ緻密なシンセポップサウンドと、ギタリスト・伊藤一朗氏の爽快なカッティング、そして持田香織さんの伸びやかなハイトーンが織りなす本作は、バンド演奏や弾き語りの定番曲として今なお絶大な人気を誇ります。
しかし、いざギターやピアノで演奏しようとすると、「コードチェンジの展開が速くて追いつかない」「セーハコード(FやB♭など)が多くて指が痛い」と挫折してしまうプレイヤーも少なくありません。本稿では、コード譜共有サイト「U-FRET」などの最新データを踏まえつつ、初心者でも挫折しない簡単コードへの変換法、カポタスト(カポ設定)を活用した攻略手順、さらにはあの爽やかなイントロやギターソロを再現するプロ直伝のポイントまで徹底的に解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:原曲キーの複雑なコード展開は、「Capo 1」または「Capo 3」に設定することで初心者向けの基本ローコードへ劇的に簡略化できる。
- 要点2:爽快なイントロとバッキングの肝は、伊藤一朗氏特有の「16ビートのキレ」と「コードフォームを崩さないブラッシング」。
- 要点3:持田香織さんの原曲キーは高音域が続くため、ボーカルの音域に合わせて柔軟に移調(キー変更)することが弾き語り成功の鍵となる。
【楽曲構造の分析】五十嵐充サウンドが生み出す極上のコード進行と展開美
『出逢った頃のように』の音楽的魅力を語る上で欠かせないのが、作詞・作曲・編曲を手掛けた五十嵐充氏による緻密なコードワークです。1990年代後半のエイベックス・サウンドを象徴する疾走感あふれるアレンジは、一見シンプルに聴こえながらも、随所にリスナーの耳を惹きつける巧みなコード進行が散りばめられています。
楽曲の基本キーはサビで明るく開放的な響きを持つFメジャー(または移調譜におけるCメジャー)を基調としていますが、Aメロ・Bメロでは哀愁を帯びたマイナーコードやオンコード(分数コード)が絶妙に配置されています。たとえば、Aメロからサビへと向かうブリッジ部分では、ベースラインを滑らかに下降・上昇させるコード進行が採用されており、これがサビに入った瞬間の爆発的な高揚感を生み出しています。
音楽プロデューサーやスタジオミュージシャンへの取材でも、「五十嵐氏の楽曲はキーボード主導で作られているため、ギターでそのまま弾こうとするとボイシング(音の積み重ね)が非常に広く、押さえにくいポジションが多い」と分析されています。原曲のゴージャスなアンサンブルをアコースティックギター1本やバンドのギターバッキングで成立させるには、コードの核となる構成音を見極めるアレンジ能力が求められます。

初心者でも挫折しない!簡単コード変更とカポ設定の決定版
ギター初心者が「U-FRET 出逢った頃のように」や各種歌詞コード譜を見て最初に直面する壁が、F、B♭、Gm7といったバレーコード(人差し指で複数弦を押さえるコード)の連続です。これらを克服し、スムーズに弾き語りを楽しむための最も有効なアプローチがカポタスト(カポ)の活用です。
最も推奨されるセッティングは、「Capo 1(1フレットにカポ装着)」でキーEのフォームを弾く、あるいは「Capo 3(3フレットにカポ装着)」でキーDのフォームで演奏する方法です。さらに、歌いやすさを重視して全体をCメジャーベースに移調する場合、主要コードは以下の開放弦中心ローコードへと様変わりします。
- F → Fmaj7(または簡易F):1弦を開放にした「Fmaj7(1弦開放、2弦1F、3弦2F、4弦3F)」に代用することで、人差し指のセーハを回避しつつ、シティポップ特有のおしゃれな響きを付加できます。
- B♭ → B♭maj7(または開放弦を含む代用コード):指を無理に寝かせず、トップノートを響かせる押さえ方に切り替えます。
- Gsus4 → G:テンポの速い場面では、装飾音であるsus4を省略してシンプルなGコードに割り切ることでコードチェンジの遅れを防ぎます。
このようにコードを簡略化しても、楽曲の持つ疾走感とメロディの美しさは損なわれません。まずはローコードでリズムを安定させ、右手のストロークに余裕を持たせることが上達への最短ルートです。
【徹底比較】『出逢った頃のように』演奏スタイル別の難易度と必要スキル
自身の演奏レベルや目指す演奏形態に合わせて適切なアレンジを選ぶことが重要です。以下の比較表を参考に、現在の練習目標を設定してみてください。
| 演奏スタイル | 難易度・主要スキル | 推奨キー / カポ設定 | 編集部の見解・練習のポイント |
|---|---|---|---|
| アコギ弾き語り(初心者) | ★☆☆☆☆ ローコード・8ビートストローク | Capo 1 または移調Cキー | まずはセーハを排除した簡易コードでテンポキープを最優先にするのが挫折を防ぐコツ。 |
| アコギ弾き語り(中級・原曲再現) | ★★★☆☆ オンコード・16ビートストローク | Capoなし(原曲キー) | ベースラインの下降を意識した分数コードを導入し、原曲のグルーヴ感を再現する。 |
| エレキギター(バンド再現) | ★★★★☆ 16分カッティング・ソロ速弾き | Capoなし(原曲キー) | 伊藤一朗氏特有のキレのあるカッティングと、エフェクター(コンプ/ディレイ)の音作りが必須。 |
| ピアノ伴奏・ソロ | ★★★☆☆ シンコペーション・アルペジオ | 原曲キー(F major) | 五十嵐氏本来の鍵盤アレンジに近いため、シンセブラスのアクセントを右手で再現すると映える。 |

爽快なイントロを完全再現!伊藤一朗流ギターバッキング&ソロの極意
『出逢った頃のように』を象徴するのが、イントロが流れた瞬間に夏の青空が広がるような、あのキャッチーで抜けの良いギターリフです。YouTubeや音楽番組で伊藤一朗氏本人が解説している演奏テクニックからも、このイントロには明確なプロのこだわりが詰まっています。
イントロのTAB譜を紐解くと、ポイントは「高音弦(1〜3弦)を中心としたトライアド(3和音)のボイシング」と「軽快なブラッシング(左手ミュート)」の組み合わせにあります。6本の弦すべてをジャカジャカと鳴らすのではなく、4弦から6弦の低音を親指や手のひらで軽くミュートし、高音側のシャープな響きだけを際立たせることで、原曲のキラキラとしたサウンドが生まれます。
また、間奏のギターソロはメロディアスでありながら、ペンタトニックスケールをベースにしたチョーキングやスライドが散りばめられています。音作りのコツとしては、過度にディストーションで歪ませるのではなく、オーバードライブを浅めにかけ、コンプレッサーでアタック感を揃えた「クランチトーン」にセッティングすることです。これにより、バンドアンサンブルの中でも埋もれない抜けの良いリードトーンが完成します。
持田香織のハイトーンを歌いこなす!ボーカル音域とキー移調の最適解
弾き語りにおいてコード演奏と同じくらい重要なのが、ボーカルの音域設定です。初期ELTにおける持田香織さんのボーカルは、非常に高く澄んだハイトーンが特徴であり、本楽曲でもサビの最高音は「hiD(D5)」付近に達します。
一般的な女性の平均的な地声最高音(hiA〜hiC程度)と比較してもかなり高めに設定されているため、原曲キーのまま無理に地声で歌おうとすると喉を痛めたり、ピッチ(音程)が不安定になったりする原因になります。男性ボーカルがカバーする場合はもちろん、女性が歌う場合であっても、以下のようなキー移調を積極的に検討してください。
- 女性ボーカルの場合:原曲キーで高音が厳しい場合、「-2」または「-3」に移調することで、サビのトップノートをhiB〜hiCに抑えられ、伸びやかに歌唱できます。
- 男性ボーカルの場合:「-5」に移調するか、思い切って「+4〜+5(オクターブ下で歌う前提)」に設定することで、男性の得意な中低音域からミドルハイトーンのレンジに綺麗に収まります。
弾き語りでは、歌い手がもっともリラックスして声を出せるキーにカポタストで合わせることが、演奏全体のクオリティを高める決定打となります。

一般に知られていない盲点とネットの誤解
ネット上の演奏解説やSNSのコミュニティを見ていると、本楽曲の演奏に関して幾つかの典型的な誤解が見受けられます。これらを正しく理解しておくことで、無駄な遠回りを防ぐことができます。
誤解①:「原曲通りのバレーコードを完璧に押さえないと下手に見える」
これは大きな間違いです。プロのスタジオワークやアコースティックライブでも、音抜けを良くするためにあえて構成音を間引いた省略コード(テンションコードやオープンハイコード)が多用されます。特にアコギ弾き語りでは、すべての弦を鳴らすフルバレーコードよりも、不要な低音をカットしたボイシングのほうが歌の帯域を邪魔せず心地よく響きます。
誤解②:「エレキのバッキングフレーズをアコギで無理にそのまま弾く」
エレキギターの16分カッティングをそのままアコギで強く弾きすぎると、アタック音が硬くなりすぎてアコースティックの豊かな胴鳴りが失われます。アコギで演奏する場合は、ストロークのダイナミクス(強弱)を意識し、サビに向けて徐々に広がりを持たせるアプローチをとるのが正解です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
本作への挑戦にあたり、現在の習熟度に応じた客観的な判断基準を提示します。
- 今すぐ挑戦すべき人:
- C、G、Am、Em、Dなどの基本ローコードを一通り押さえられる初級〜中級者
- 16ビートのストロークやカッティングのリズム感を鍛えたいプレイヤー
- 夏のイベントやライブで会場を一気に盛り上げたいバンド・弾き語り奏者
- アプローチを慎重に選ぶべき人:
- ギターを手にしたばかりで指先の皮がまだ固まっていない完全初心者(まずはカポ設定による超簡単コードからスタートすることを強く推奨)
- ボーカルのキー合わせを行わずに原曲キーのみに固執してしまうプレイヤー
【出逢った頃のように コード】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ギター初心者ですが、一番簡単に弾けるカポの位置とコード進行はどれですか?
A1:カポタストを1フレットに装着(Capo 1)し、キーEのフォームで演奏するか、カポを3フレット(Capo 3)にしてキーDのフォームで演奏するのが最も簡単です。主要コードがC、G、Am、Fmaj7などの押さえやすいコードに置き換わるため、初心者でも数日の練習でスムーズに循環演奏できるようになります。
Q2:イントロの爽快な音をアコギで出すためのピッキングのコツはありますか?
A2:ピックの持ち方をやや浅めにし、手首のスナップを柔らかく使って高音弦(1〜3弦)を軽快にヒットさせるのがコツです。ピックの厚みは、硬すぎるものよりもミディアム(0.7mm〜0.8mm程度)を選ぶと、アタック音が綺麗に抜けて五十嵐サウンド特有の爽やかさを再現しやすくなります。
Q3:ピアノで弾き語りをする場合、左手と右手の役割分担はどうすれば良いですか?
A3:左手はベース音(ルート音)を8ビートでシンプルに刻み、右手でコードの構成音とイントロ・サビの特徴的なシンセメロディを補うのが理想的です。特にサビ前のブレイク部分で全音符の白玉コードをしっかり伸ばすと、サビの疾走感が際立ちます。
Q4:U-FRETなどのコード譜サイトを利用する際の注意点はありますか?
A4:コード譜サイトに掲載されているダイヤグラムは標準的なフォームが多いため、テンポの速い本曲では指の移動が間に合わない場合があります。オンコード(例:GonBやC/E)が出てきた際は、ベース音の動きを維持できる最も移動距離の少ない押さえ方を自分で選定してメモしておくことをおすすめします。
まとめ:時代を超えて輝く名曲を自分の音で奏でるために
Every Little Thingの『出逢った頃のように』は、90年代J-POPの金字塔でありながら、2026年の現在においても色褪せない音楽的魅力とエネルギーを持っています。五十嵐充氏による美しいコードプログレッションと伊藤一朗氏の卓越したギターアレンジは、演奏者にとってリズム感とコードボイシングを学ぶ絶好の教材です。
難解に見えるコード進行も、適切なカポタストの活用やコードの簡略化、そして自身の声に合わせたキー移調を行うことで、誰でも楽しく演奏することができます。本稿で紹介したテクニックや練習のステップを参考に、ぜひあなた自身のプレイスタイルでこの爽快な名曲を響かせてみてください。 (出典: 出逢っ た 頃 の よう に コード(Yahoo!ニュース))