中3英語の受け身を完全攻略!受動態の公式と書き換えのコツ徹底解説
中学3年生の英語学習において、最初の大きな壁となりやすいのが「受け身(受動態)」の単元です。中1・中2で培ってきたbe動詞・一般動詞のルールや時制の知識が総動員されるため、曖昧な理解のまま進んでしまうと、その後に控える現在完了形や関係代名詞といった重要単元まで連鎖的に苦手意識が広がりかねません。
しかし、文法構造そのものは極めて合理的であり、核となるパターンさえ掴めば定期テストや高校入試で確実に得点源へと昇華できます。本稿では、受け身の基礎公式から能動態との書き換え手順、さらには合否を分けるby以外の重要熟語まで、現役指導現場の視点を交えて徹底的に解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:受動態の基本は「主語+be動詞+過去分詞」であり、主語の単複と時制に合わせたbe動詞の選定が正誤の9割を決める。
- 要点2:能動態からの書き換えは「元の文の目的語(〜を)が新主語になる」という視覚的スライドを掴むことでミスをゼロに抑えられる。
- 要点3:高校入試頻出文法である「by以外の前置詞を使うイディオム」や「助動詞を含む受け身」を早期にパターン化することが高得点の鍵。
【なぜつまずく?】中3英語の受け身が苦手になる3つの原因と解決策
受け身の単元に入った途端、英語への苦手意識を急激に強めてしまう中学生は少なくありません。指導現場の分析によると、つまずきの根本原因は英語力の不足ではなく、主に次の3点に集約されます。
第1の原因は、不規則動詞の過去分詞の暗記不足です。受け身の英文を作る際、文法ルール自体は理解できていても「makeの過去分詞はmade」「writeはwritten」といった語形変化が瞬時に出てこなければ、記述問題で正答にたどり着けません。中2の過去形で習った知識の抜け漏れが、ここで一気に表面化します。
第2の原因は、be動詞の決定ミスです。主語が単数なのか複数なのか、文全体の時制が現在なのか過去なのかという二重のチェックを怠り、「is」とすべきところを「was」にしたり、「were」を「are」のまま放置してしまう失点が目立ちます。
第3の原因は、日本語訳からの逆算による主客の混乱です。「〜される」という直訳にとらわれすぎるあまり、英文の主語が誰で、誰によってその行為が行われたのかという客観的な視点を見失ってしまいます。これを解消するには、機械的な公式の当てはめと、矢印を使った構造把握のトレーニングを反復することが最も効果的です。
【受動態の公式】be動詞+過去分詞のルールと時制の使い分け
受け身を攻略するための第一歩は、揺るぎない基本構造の確立にあります。すべての受動態の根幹をなす受動態の公式は以下の通りです。
【主語 + be動詞 + 過去分詞 (+ by + 動作主).】
意味:「(主語)は(動作主)によって〜される/された」
ここで絶対に外せない鉄則は、「文の時制と主語の人称・単複の責任は、すべてbe動詞が背負う」という事実です。後ろに続く過去分詞は形を変えず、be動詞だけが「am / is / are / was / were」と姿を変えます。
現在形と過去形の使い分け
- 現在形の受け身: This room is cleaned by Ken every day.(この部屋は毎日ケンによって掃除されます)
- 過去形の受け身: This room was cleaned by Ken yesterday.(この部屋は昨日ケンによって掃除されました)
主語が複数形になれば、be動詞はそれぞれ「are」「were」へとシフトします。過去分詞自体の形は一切変わりません。
定期テスト前に叩き込むべき頻出過去分詞一覧
特に高校入試や定期テストで狙われやすい不規則変化動詞をリスト化しました。スペルミスが起きやすい単語から優先的に定着を図りましょう。
| 原形 | 過去形 | 過去分詞 | 意味 |
|---|---|---|---|
| write | wrote | written(※tが重なる) | 書く |
| speak | spoke | spoken | 話す |
| break | broke | broken | 壊す |
| take | took | taken | 連れて行く/撮る |
| catch | caught | caught | 捕まえる |
| read | read | read(※発音はレッド) | 読む |
| give | gave | given | 与える |
【疑問文・否定文・助動詞】テスト頻出の応用パターンを整理
受け身の否定文・疑問文は、すべて中1で習ったbe動詞の文と同じルールで運用されます。新たな公式を覚える必要はありません。
受け身の否定文:「〜されない/されなかった」
be動詞の直後に「not」を置くだけで完成します。
・English is not spoken in that country.(その国では英語は話されていません)
・These cars were not made in Japan.(これらの車は日本で作られたのではありませんでした)
受け身の疑問文:「〜されますか/されましたか?」
be動詞を文頭に移動させ、文末にクエスチョンマークを付けます。
・Was this letter written by Saki?(この手紙は咲によって書かれましたか?)
― Yes, it was. / No, it wasn't.
疑問詞(Who, When, Whereなど)を組み合わせるパターンも頻出です。
・When was this temple built?(この寺はいつ建てられましたか?)
・Who was this novel written by?(この小説は誰によって書かれましたか?)
助動詞を含む受け身の公式
canやmust、willといった助動詞が加わる場合、助動詞の後ろは「動詞の原形」にするという英語の大原則が発動します。そのため、be動詞は常に原形の「be」に固定されます。
【助動詞 + be + 過去分詞】
・This computer can be used by anyone.(このコンピュータは誰でも使えます/使われることができます)
・The homework must be finished by tomorrow.(その宿題は明日までに終わらせなければならない)
【得点力アップ】能動態から受動態への書き換え問題と主語の変換術
定期テストや公立高校入試の記述問題で配点が高くなりやすいのが、能動態の書き換え問題です。機械的な作業に見えますが、語順を入れ替える明確なプロセスの習得が欠かせません。
書き換えは、次の3ステップで処理します。
- ステップ1:能動態の文の「目的語(〜を・〜に)」を探し、それを受動態の文の「主語」に据える。
- ステップ2:能動態の「動詞の時制」と新しい主語の「単複」を確認し、適切な「be動詞+過去分詞」を作る。
- ステップ3:能動態の「主語」を文末に回し、「by + 目的格(me, him, her, themなど)」に変える。
具体的な書き換え例を見てみましょう。
[能動態] Ken wrote these letters yesterday.
↓
1. 目的語「these letters」を文頭へ。
2. 動詞「wrote」は過去形、新しい主語「these letters」は複数形 → be動詞は「were」、過去分詞は「written」。
3. 主語「Ken」を文末に「by Ken」として配置。
↓
[受動態] These letters were written by Ken yesterday.
なお、動作主が「by them」や「by people」、「by someone」のように一般的・不特定の人物である場合、または文脈上言うまでもない場合は省略されるのが一般的です。英文読解の際にも意識しておきたいポイントです。
【高校入試必出】by以外の前置詞を使う重要イディオム一覧
受け身の動作主は通常「by」で示されますが、感情の原因や物事の状態を表す場合、特定の動詞はby以外の前置詞と結びつきます。これらは高校入試頻出文法の定番であり、知っているかどうかがそのまま点差に直結します。
| 表現 | 意味 | 使用前置詞とニュアンス |
|---|---|---|
| be interested in | 〜に興味・関心がある | 対象の分野の中に(in)入り込んでいる |
| be surprised at | 〜に驚く | ある一点(at)の事実・ニュースに反応している |
| be covered with | 〜で覆われている | 一面に雪や埃などをまとっている(with) |
| be known to | 〜(人)に知られている | 相手に向かって(to)知れ渡っている |
| be made of | 〜で作られている(材料) | 木や石など、見た目で材料が分かる場合 |
| be made from | 〜で作られている(原料) | チーズや酒など、化学変化を経て原料が分からない場合 |
入試の空所補充問題で「He was surprised ( ) the news.」と出題された際、無意識にbyと書かないよう、「be surprised at」や「be interested in」は1つの熟語として音読で口になじませておくことが確実な防御策となります。
【実践演習】定期テスト対策問題に挑戦!記述式・選択式の即効ドリル
自学自習や練習問題プリントの代わりとして、理解度を測るテスト形式の演習問題を用意しました。解答を見る前に一度ノートに書いて確認してみましょう。
【問題】
問1(並び替え):その猫は多くの子どもたちに愛されています。
( is / many / by / cat / loved / the / children ).
問2(書き換え):次の能動態の文を受け身の文に直しなさい。
My mother made this cake.
問3(適語補充):次の文の( )に適する前置詞を1語入れなさい。
We were surprised ( ) the big earthquake.
問4(助動詞を含む受け身):この部屋は明日、使われる予定です。(willを用いて英作)
This room ( ) ( ) ( ) tomorrow.
【解答と解説】
問1:The cat is loved by many children.
主語(The cat)は単数かつ現在形なのでbe動詞は「is」。loved + by の順序を崩さないように配置します。
問2:This cake was made by my mother.
目的語「this cake」を新主語にします。元の動詞「made」は過去形、新主語は単数なので、be動詞は「was」になります。
問3:at
感情の原因を表す表現「be surprised at」の定着を問う問題です。決してbyを入れないよう注意が必要です。
問4:will be used
助動詞「will」の後ろは動詞の原形が続くため、「will is used」ではなく「will be used」とします。
【中3英語の受け身】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:受け身の文で「by 〜」を省略してもよいのはどんな時ですか?
A1:動作主が「by them(彼らによって)」「by people(人々によって)」のように世間一般の人々を指す場合や、誰が行ったか不明な場合、あるいは文脈から動作主が明白な場合は積極的に省略されます。例えば「Mt. Fuji can be seen from here.(富士山はここから見えます)」のように、誰が見るのかを明記する必要がないケースが代表例です。
Q2:不規則動詞の過去分詞がどうしても覚えられません。効率的な暗記法はありますか?
A2:単語カードでの丸暗記よりも、変化パターンごとにグループ分けして「声に出して覚える」方法が最も定着率を高めます。「sing-sang-sung」「swim-swam-swum」のような母音変化グループや、「make-made-made」のように過去形と過去分詞が同じグループなど、リズムを意識して音読を繰り返すのが近道です。
Q3:定期テスト直前は何を優先して対策すべきですか?
A3:まずは教科書に出てくる中3英語受け身例文の完全暗記です。特に本文中の「能動態と受動態の書き換え」や「by以外の前置詞を使った文」はそのまま出題されるケースが非常に多いため、教科書準拠の練習問題プリントやワークを最低2周解き直すことが短期間での点数直結につながります。
まとめ:高校入試頻出文法の受け身をマスターして英語を得点源に
中学3年生で学習する「受け身(受動態)」は、英語の表現の幅を一気に広げる極めて重要な文法項目です。一見すると覚える要素が多く複雑に感じられますが、その本質は「be動詞+過去分詞」という極めてシンプルな型の上に成り立っています。
基本公式を確実に頭へ叩き込み、主語とbe動詞の組み合わせを丁寧にチェックする習慣をつければ、ケアレスミスは激減します。さらに、高校入試頻出文法である「by以外の前置詞」や「助動詞との組み合わせ」を体系的に整理しておくことで、定期テストはもちろん、高校入試本番でも周囲に大きな差をつける強力な武器となるはずです。 (出典: 中 3 英語 受け身(Yahoo!ニュース))