RADWIMPS「セプテンバーさん」ドラム徹底解説!叩き方のコツと難易度
9月を迎えるたびにSNSや音楽ファンの間で話題となり、今なおYouTubeの「叩いてみた」動画でも根強い人気を誇るRADWIMPSの名曲『セプテンバーさん』。2006年リリースのメジャーファーストアルバム『RADWIMPS 3 〜無人島に持っていき忘れた一枚〜』に収録されて以来、世代を超えて愛され続けている夏の名残を感じさせるアンセムです。
アコースティックギターの爽やかなカッティングとともに楽曲を推進するドラムプレイは、一聴するとシンプルでありながら、絶妙なグルーヴと繊細なニュアンスに満ちています。今回は、ドラマーなら一度は叩いてみたいこの楽曲のリズムパターンの秘密や難易度、ハイハットの叩き方のコツ、練習時に役立つ楽譜のポイントまで余すところなく紐解いていきます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:楽曲のBPMは約112のミディアムテンポで、RADWIMPSのレパートリーの中では初心者〜中級者にとって挑戦しやすい難易度設定。
- 要点2:ドラマー山口智史氏ならではの繊細なハイハットワークとゴーストノートが、楽曲特有の温かいグルーヴを生み出す鍵。
- 要点3:バスドラムとスネアの正確なタイムキープに加え、16分音符の跳ねすぎないハーフシャッフル気味のフィールを意識することが完全再現への近道。
【魅力の源泉】『セプテンバーさん』のドラムはなぜ人を惹きつけるのか?
『セプテンバーさん』のドラムが多くのプレイヤーを魅了する最大の理由は、野田洋次郎氏の紡ぐメロディと言葉に完璧に寄り添った山口智史氏の表現力豊かなドラミングにあります。激しいフィルインで圧倒するアプローチではなく、曲のストーリー展開に合わせて音量バランスや音色を細かくコントロールしている点が際立っています。
イントロの静けさから徐々に熱を帯びていく展開において、ドラムは単なるリズムキープにとどまらず、楽曲の感情の起伏そのものを描き出しています。特にスネアの抜けの良さと、程よく空気を含んだようなタムの質感は、名盤『RADWIMPS 3 〜無人島に持っていき忘れた一枚〜』ならではのアナログライクな温もりを感じさせます。
【テンポ・難易度】BPMと全体の演奏難易度をプロ目線で分析
本作のテンポ(BPM)はおよそ112に設定されています。速すぎず遅すぎない心地よいミドルテンポであり、手足が追いつかなくなるようなフィジカル面の極端な難しさはありません。
RADWIMPSの楽曲といえば、『おしゃかしゃま』や『DADA』のように手数の多さと変拍子が絡み合う超高難度曲が有名ですが、それらと比較すると『セプテンバーさん』はRADWIMPSのドラムスコアの中でも初心者から中級者のステップアップに最適な難易度です。
ただし、「叩くこと自体」は易しい部類に入るものの、「原曲の持つ心地よい空気感を再現すること」は決して容易ではありません。一音一音の音価(音の長さ)を丁寧に扱い、バンド全体のアンサンブルを包み込むような安定感が求められます。
【実践解説】独特なリズムパターンとハイハットの叩き方のコツ
『セプテンバーさん』のグルーヴを決定づけているのが、AメロからBメロ、サビへと変化していくリズミカルなハイハットワークです。機械的な8ビートではなく、細かなアクセントと繊細なタッチの使い分けが要求されます。
叩き方の最も重要なコツは、ハイハットのチップ(先端)とショルダー(腹)の当て分けです。表拍はチップでタイトに刻みつつ、裏拍のアクセントではショルダーを使って程よい太さを出すことで、平坦な演奏になるのを防げます。また、サビ前に入るハーフオープンやオープンのタイミングでは、ペダルの踏み込み具合を微調整し、シンバル同士が擦れ合う「ジュワッ」とした柔らかな余韻を作ることがポイントです。
バスドラムのパターンに関しては、アコースティックギターのストロークと一体化するイメージを持つと、バンド全体で合わせた際の一体感が劇的に向上します。
【つまずき防止】初心者が陥りがちな注意点と攻略法
ドラム初心者やコピーバンドでこの曲に挑戦する際、特につまずきやすいポイントがいくつか存在します。
まず挙げられるのが、サビでテンポが走ってしまう現象です。楽曲が盛り上がると無意識に右手のストロークが大きくなり、BPMが上がってしまいがちです。サビこそメトロノームのクリックをしっかり聴き、背中でビートを支える意識を持ちましょう。
もうひとつの注意点は、スネアドラムのゴーストノート(弱音)とアクセントのメリハリです。2拍・4拍のバックビートを力強く叩き込む一方で、その合間に挟み込まれる細かなタッチを力まず脱力して演奏できるかが、原曲クオリティに近づくための分岐点となります。
【楽譜・TAB譜】ドラム譜の選び方とおすすめの練習ステップ
これから練習を始める方は、市販のバンドスコアや公式配信されているドラム譜・TAB譜を用意するのが確実です。インターネット上の楽譜配信サービスでは、ドラムパートのみを抜粋した単曲スコアも手軽に入手できます。
効率的な練習ステップとしては、以下の順序がおすすめです。
1. メトロノームをBPM 90前後に落とし、手足のコンビネーションを確認する。
2. 原曲のテンポ(BPM 112)に合わせて、ハイハットのアクセント位置を身体に染み込ませる。
3. YouTubeなどの「叩いてみた」動画を参考に、プロや熟練者のフォームや腕の脱力感を視覚的に学ぶ。
4. 音源に合わせて通し練習を行い、ダイナミクス(音の強弱)のコントラストを意識する。
TAB譜上の音符をただ追うだけでなく、音源を繰り返し聴き込んで山口氏のシンバルレガートやフィルインの「タメ」の感覚を耳で覚えることが上達への近道です。
【セプテンバーさん ドラム】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ドラムを始めたばかりの完全な初心者でも『セプテンバーさん』は叩けますか?
A1:はい、挑戦可能です。基本的な8ビートの土台ができていれば、まずはフィルインや細かな装飾音を簡略化して演奏することで、十分に曲の形を作ることができます。慣れてきたら徐々にハイハットのオープン・クローズなどのニュアンスを付け足していく練習がおすすめです。
Q2:ドラムスコア(TAB譜)を見る際の注意点はありますか?
A2:記譜されているハイハットのオープン記号(○)やアクセント記号(>)を見落とさないことが大切です。特にサビ直前や小節の変わり目に入るシンバルワークは曲の雰囲気を大きく左右するため、譜面と音源を照らし合わせて確認しましょう。
Q3:原曲の持つ「温かいグルーヴ感」を出すためのセッティングや叩き方は?
A3:スネアやタムを必要以上に強く叩きつけず、ヘッドの鳴りを引き出すようにスティックのリバウンドを活用するのがコツです。また、スネアのチューニングをややロー〜ミディアムに設定し、ミュートをかけすぎないことで、2000年代中期のRADWIMPSらしい抜けの良いファットな鳴りを再現しやすくなります。
まとめ:名曲のリズムを体得してドラムの表現力を広げよう
RADWIMPSの『セプテンバーさん』は、心地よいBPMとキャッチーなメロディの裏に、ドラマーとしての基礎力と豊かな表現力が凝縮された名曲です。派手なテクニックだけに頼らず、音の強弱やハイハットの踏み加減ひとつで楽曲の景色を変えるドラミングは、すべてのプレイヤーにとって最高の練習教材となります。
楽譜を手に入れ、まずは一音一音を丁寧に鳴らすところからスタートしてみてください。夏の終わりの情景を思い描きながらビートを刻む時間は、あなたのドラムライフをより一層豊かなものにしてくれるはずです。 (出典: セプテンバー さん ドラム(Yahoo!ニュース))