床暖房のエラー113が出たら?原因と自力リセット・復旧法を徹底解説
冬の冷え込みが厳しい朝、床暖房のスイッチを入れたものの足元が一向に温まらず、リモコンパネルに「113」という見慣れない数字が点滅していて焦った経験はないでしょうか。普段通りに使っていたはずの暖房機器が突然ストップすると、故障なのか一時的な不具合なのか判断がつかず不安が募るものです。
エラーコード「113」は、主に給湯暖房用熱源機の暖房側における点火不良を知らせるサインです。お湯は問題なく出るのに床暖房や浴室暖房だけがつかないケースも多く、原因に応じた適切な対処が求められます。今回は、ノーリツやリンナイをはじめとする各メーカー共通のリセット手順から、自力で確認できる復旧チェックポイント、専門業者へ依頼すべき判断基準と修理費用の相場まで詳しく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:エラー113の正体は「暖房用バーナーの点火不良」であり、ガスの供給遮断や着火部品のトラブルが主な原因。
- 要点2:ガスコックの開き具合やガスメーターの安全装置作動を確認し、簡単なリセット操作で自力復旧できる場合がある。
- 要点3:リセットを繰り返しても再発する場合や設置から10年前後経過している熱源機は、内部部品の経年劣化による修理・交換が必要。
【原因解明】床暖房にエラー113が表示される決定的理由とは?
床暖房リモコンに表示される「113」は、機器が点火動作を行ったにもかかわらず、規定時間内に正常に着火しなかった際に作動する点火安全装置のエラーコードです。ノーリツ、リンナイ、パロマ、パーパス、東京ガスなど、国内主要メーカーの多くで共通の規格コードとして割り当てられています。
戸建て住宅やマンションに設置されている熱源機(給湯暖房用熱源機)の内部には、お風呂やキッチンへお湯を供給する「給湯回路」と、床暖房や浴室乾燥機へ温水を循環させる「暖房回路」の2系統が独立して組み込まれています。そのため、「お風呂のお湯やシャワーは普通に使えるのに、床暖房だけがエラー113で止まってしまう」という現象が頻繁に起こります。
このトラブルが発生する決定的な背景には、大きく分けて「外部からのガス供給不足」と「熱源機内部の機械的不具合・経年劣化」の2パターンが存在します。まずは落ち着いて、自力で解決できる外的要因から順番に切り分けていくのが復旧への近道です。
【即効チェック】まずはここを確認!自力で直せる3つのガス供給ポイント
エラー113が表示された際、機器本体の故障を疑う前に必ず確認しておきたいのがガスの供給状態です。供給ラインに何らかの制限がかかっていると、バーナーにガスが届かず点火不良を引き起こします。
1. ガスコック(元栓)の開閉状態を確認する
屋外の熱源機周辺や配管スペースにある暖房用のガスコックが、完全に開いているか目視で確認してください。掃除や荷物の移動時などに手が触れてしまい、レバーが半開きや「閉」になっている事例は珍しくありません。配管とレバーが平行になっていれば「開」の状態です。
2. 屋外のガスメーター(マイコンメーター)の遮断を確認する
長時間の連続使用、微小なガス漏れ検知、震度5相当以上の揺れなどを感知すると、ガスメーターの安全装置が作動して自動的にガスを遮断します。メーター前面の赤ランプが点滅している場合は、以下の手順で復旧操作を行ってください。
【ガスメーターの復旧手順】
1. すべてのガス機器(コンロ、給湯器、暖房機)を停止し、ガスコックを閉める。
2. ガスメーターの左上または中央にある復旧ボタン(黒いキャップを外すタイプもあり)を奥までしっかり押し込み、赤ランプが点灯したら手を離す。
3. 赤ランプの点滅が消えるまで約3分間待つ(ガス漏れがないかメーターが自動検査中)。
4. ランプの点滅が完全に消灯すれば、ガス供給が正常に再開。
3. 他のガス機器が正常に点火するか確認する
キッチンのガスコンロを点火してみて、強い青い炎が問題なく燃焼するか確かめます。コンロの火がつかない、あるいは火力が極端に弱い場合は、建物全体へのガス供給停止やプロパンガスの残量切れの可能性があります。
ノーリツ・リンナイ・東京ガス共通|床暖房エラー113のリセット方法
ガス供給に問題がないことを確認したら、機器のマイコンに蓄積されたエラー信号をリセットする操作を試します。メーカーによる細かなボタン配置の違いはあるものの、基本的なリセット手順は共通です。
ステップ1:リモコンによる電源再起動
床暖房のリモコン、および台所・浴室のメイン給湯リモコンの「運転スイッチ」を一度「切(OFF)」にします。約1分間待機した後、再び「入(ON)」にして床暖房の運転を開始してください。一時的な点火ミスや気圧・強風の影響であれば、この操作だけで正常に再点火します。
ステップ2:熱源機本体の電源プラグ抜き差し(コンセントリセット)
リモコンのON/OFFで改善しない場合、熱源機本体の電源コードをコンセントから抜き、内部基板を完全放電させてリセットをかけます。屋外の熱源機付近にある専用防水コンセントからプラグを抜き、約5分間放置してからしっかりと差し込み直してください。
※注意点:雨や雪が降っている日は、コンセント端子に水分が付着して漏電や感電を引き起こす危険があります。天候が悪い日のプラグ抜き差しは避け、リモコン操作のみに留めてください。
自力復旧できない場合の給湯暖房用熱源機トラブルと点検サイン
リセット操作を行ってもすぐに「113」が再点滅する場合、熱源機の内部パーツに物理的な故障が生じている可能性が極めて高くなります。代表的な内部故障の原因は以下の通りです。
・イグナイター(点火プラグ)の摩耗・火花不良
ガスに着火するための火花(スパーク)を飛ばす電極部分が劣化し、十分な火花が発生しなくなっている状態です。
・フレームロッド(炎検知器)の汚れ・酸化
正常に着火した炎を検知する金属棒にススやサビが付着すると、火がついているにもかかわらず「着火していない」とマイコンが誤認し、安全装置が働いて強制停止します。
・ガス電磁弁(ガス供給弁)の開閉不良
バーナーへガスを送り込むための電子制御バルブが固着・故障し、ガスが正常に噴射されないトラブルです。
・電装基板の経年劣化や結露・害虫被害
長年の使用によるコンデンサの劣化、湿気による腐食、あるいは小昆虫の侵入によるショートなどにより、制御回路そのものが狂っている状態です。
これらの部品交換や内部点検にはガス機器設置スペシャリストやガス可とう管接続監督者などの専門資格が必要となるため、ユーザー自身で分解・修理することは法令上も安全上もできません。速やかに専門業者へ点検を依頼してください。
【費用相場】プロに依頼した場合の修理費用と床暖房熱源機の交換時期目安
プロの修理業者やガス会社に修理を依頼した場合の費用感と、機器自体の寿命に伴う交換の判断基準を把握しておくと、予期せぬ出費にも冷静に対処できます。
修理にかかる費用相場
部品交換で済む軽微な修理から基板交換まで、故障箇所によって費用は変動します。
- 出張・点検診断費:約5,000円〜10,000円
- 点火系部品(イグナイター・フレームロッド)交換:約15,000円〜25,000円
- ガス電磁弁・ファンモーター交換:約25,000円〜35,000円
- 電子基板ユニットの交換:約35,000円〜50,000円
床暖房・給湯暖房用熱源機の交換時期目安
一般的な給湯暖房用熱源機の設計標準使用期間(寿命目安)は約10年です。設置から7〜8年未満であれば部分的な部品交換による修理が経済的ですが、設置から10年以上が経過している場合は注意が必要です。
10年を超えた機器はメーカー側で補修用性能部品の保有期間が終了しているケースが多く、1箇所を直してもすぐに別の部品が連鎖的に故障するリスクが高まります。本体ごと最新の高効率熱源機(エコジョーズ等)へ交換する場合の費用相場は、本体代・標準工事費・既存機器撤去費用を含めて約25万円〜45万円(暖房能力や号数により変動)となります。
【床暖房のエラー113】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:お風呂の追い焚きやシャワーは使えるのに、床暖房だけ113が出るのはなぜですか?
A1:給湯暖房用熱源機の中には「給湯用バーナー」と「暖房用バーナー」が別々に搭載されています。お風呂や台所のお湯を作る系統は生きていても、床暖房用の温水を作るバーナー側だけに着火トラブルが起きているため、暖房のみがエラー停止します。
Q2:リセットしたら一時的に動くようになりましたが、このまま使い続けても平気ですか?
A2:強風や一時的な結露による単発のエラーであれば問題ありません。ただし、数日から数週間のうちに何度も113が再発する場合は、着火部品の摩耗やスス汚れが限界に達しているサインです。真冬のピーク時に完全停止してしまう前に、早めの専門点検をおすすめします。
Q3:賃貸マンションやアパートでエラー113が出た場合、どう対応すべきですか?
A3:ガスコックやガスメーターの確認、リモコンのリセットを行っても直らない場合は、入居者自身で修理業者を手配せず、まずは管理会社や物件オーナーへ連絡してください。経年劣化による故障であれば、原則として貸主側の費用負担で修理・交換工事が行われます。
まとめ:焦らず基本確認を行い、改善しない場合はプロへ相談を
床暖房に「エラー113」が表示された際は、まず元栓の閉まりやガスメーターの安全遮断といった基本的なガス供給環境を確認し、リモコンの再起動を試みるのが鉄則です。単純なガスの一時遮断やシステムの一時的な不具合であれば、これだけでスムーズに復旧するケースも少なくありません。
一方で、複数回リセットしてもエラーが消えない場合や、異音・異臭が伴う場合は、機器内部の寿命や部品トラブルが疑われます。無理に使い続けようとせず、メーカーの修理窓口や信頼できるガス機器専門業者に連絡し、安全第一で快適な暖房環境を取り戻しましょう。 (出典: 床 暖房 エラー 113(Yahoo!ニュース))