受動態の分詞構文を攻略!Being省略の理由や見分け方を徹底解説

目次
受動態の分詞構文を攻略!Being省略の理由や見分け方を徹底解説
受動態の分詞構文を攻略!Being省略の理由や見分け方を徹底解説
@ creator • Click to Play Video Inline
🎵 受動態の分詞構文を攻略!Being省略の理由や見分け方を徹底解説

高校英語の文法単元において、多くの学習者が壁にぶつかりやすいのが「受動態の分詞構文」です。英文を読んでいるとき、文頭がいきなり過去分詞(-ed形や不規則変化形)で始まっていて、「分詞構文はing形から始まるはずでは?」と戸惑った経験を持つ人も少なくありません。

文頭に隠された仕組みや「なぜBeingが省略されるのか」という疑問をクリアにすれば、長文読解での処理スピードは劇的に向上します。本稿では、受動態の分詞構文の成り立ちから「Having been+過去分詞」の完了形パターン、意味上の主語が絡む独立分詞構文の応用まで、徹底的に解き明かしていきます。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:受動態の分詞構文は「Being + 過去分詞」からスタートし、語調の効率化からBeingが省略されて過去分詞だけが文頭に残るのが基本形です。
  • 要点2:主節よりも「過去の出来事」を明示したい場合は「Having been + 過去分詞」を用い、時間差を正確に表現します。
  • 要点3:見分け方の鉄則は主節の主語を分詞の前に補い、「〜される」という受動関係が成り立つかを瞬時に確認することです。

【基礎から整理】受動態の分詞構文の仕組みと基本の作り方

受動態の分詞構文を正しく理解する第一歩は、「接続詞+受動態の文」から分詞構文へ変形するステップを視覚化することです。基本の変換プロセスを押さえるだけで、複雑に見える英文も一気にシンプルに見えてきます。

例として、以下の接続詞節を含む文を変形してみます。

元の文:
Because the book was written in plain English, it was easy to read.
(その本は平易な英語で書かれていたので、読みやすかった。)

この文を分詞構文にするステップは以下の3段階です。

1. 接続詞(Because)を消去する。
2. 接続詞節の主語(the book)と主節の主語(it)が同じであることを確認し、接続詞節の主語を消去する。
3. 動詞(was)をing形にしてBeingに変え、「Being written in plain English...」とする。
4. 文頭のBeingを省略し、「Written in plain English, it was easy to read.」を完成させる。

このように、もともとは受動態(be + 過去分詞)のbe動詞がBeingに変わり、それが省略された結果として「過去分詞から始まる文」が誕生します。

【疑問解消】なぜBeingは省略される?過去分詞で始まる文の正体

受動態の分詞構文を学ぶ際、最も多く寄せられる疑問が「なぜわざわざBeingを省略するのか」という点です。結論から言うと、英語という言語が持つ「情報伝達の効率性」と「過去分詞自体の意味の強さ」が理由です。

英語において「be動詞(Being)」は単なる状態や繋ぎを表す語であり、それ自体に具体的なアクションの意味はありません。一方で、後ろに続く「Written」「Seen」「Surrounded」といった過去分詞には、すでに「〜された」という受動の意味と、動詞固有の具体的な意味が十分に詰まっています。

話し手や書き手からすれば、すでに意味が明確に通じる以上、中身のないBeingを発音したり記述したりする手間を省いた方がテンポ良く情報を伝えられます。そのため、現代英語ではBeingを省略して過去分詞から始める形が圧倒的な標準形として定着しました。

もちろん、強調やリズムの都合でBeingを残すケースも文法的に間違いではありませんが、入試問題や実務文書で見かける受動態の分詞構文の大多数は、Beingが綺麗に削ぎ落とされた過去分詞スタートの形をとっています。

【時制のズレ】「Having been 過去分詞」と完了形受動態の使い分け

主節の時制(現在の出来事か、過去の出来事か)よりもさらに前の一歩古い出来事を受動態で表現したいときに登場するのが、「Having been + 過去分詞」という完了形の受動態分詞構文です。

主節が「現在」で分詞部分が「過去」、あるいは主節が「過去」で分詞部分が「大過去(過去完了)」という明確な時間差がある場合、通常の受動態分詞構文のままだと時系列の誤解を生む恐れがあります。

元の文(時制のズレがある受動態):
As he had been raised in a bilingual family, he speaks both English and Japanese fluently.
(彼はバイリンガルの家庭で育てられたので[過去・完了]、英語と日本語の両方を流暢に話す[現在]。)

これを分詞構文に変換すると、以下のようになります。

分詞構文への変換:
Having been raised in a bilingual family, he speaks both English and Japanese fluently.

この「Having been」も文脈上時制のズレが明白であれば省略され、「Raised in a bilingual family...」とされることがあります。しかし、書き手が意図的に「育ったのは過去であり、その結果が現在の能力に結びついている」という時間的な前後関係を強調したい場面では、Having beenがそのまま明記されるのが通例です。

【実戦力UP】受動態の分詞構文を見分けるコツと接続詞の書き換え法

長文読解において「過去分詞で始まる分詞構文」に出くわした際、瞬時に意味を掴むための見分け方と、接続詞への復元テクニックを身につけておくと役立ちます。

見分けるための黄金ルールは以下の2ステップです。

1. 主節の主語を文頭に持ってくる:
カンマの直後にある主節の主語を確認し、過去分詞の直前に配置してみます。
2. 「S + be + 過去分詞」の関係が成立するか確認する:
「主語がその動作をされる側」であれば、間違いなく受動態の分詞構文です。

読解時に文脈を素早く判断するために、代表的な意味のパターンと接続詞の書き換えパターンを押さえておきましょう。

①「時(〜されたとき)」のパターン
例文:Seen from the sky, the island looked like a giant turtle.
書き換え:When it was seen from the sky, the island looked like a giant turtle.
(空から見られたとき、その島は巨大な亀のように見えた。)

②「理由・原因(〜されたので)」のパターン
例文:Left alone in the dark room, the child began to cry.
書き換え:Because the child was left alone in the dark room, the child began to cry.
(暗い部屋に一人で残されたため、その子どもは泣き出した。)

③「条件・譲歩(もし〜されれば/〜されたけれども)」のパターン
例文:Told politely, even harsh criticism can be accepted.
書き換え:If it is told politely, even harsh criticism can be accepted.
(もし礼儀正しく伝えられれば、厳しい批判であっても受け入れられ得る。)

【発展・応用】主語が異なる「独立分詞構文」の受動態パターン

受動態の分詞構文の発展形として難関大入試や資格試験で頻出するのが、主節の主語と分詞の主語(意味上の主語)が異なる「独立分詞構文」です。

通常、分詞構文では主語が一致しているため省略されますが、主語が異なる場合は分詞の前に意味上の主語を残さなければなりません。受動態の独立分詞構文では、「名詞(意味上の主語) + (Being) 過去分詞」という語順が形成されます。

元の文:
As all the preparations were completed, the conference started on time.
(すべての準備が完了したので、会議は時間通りに始まった。)

この文では、前半の主語が「all the preparations」、後半の主語が「the conference」と異なります。この場合、前半の主語を残したまま受動態の分詞構文を作ります。

独立分詞構文(受動態):
All the preparations (being) completed, the conference started on time.

この形でもBeingは省略されることが多く、一見すると「名詞 + 過去分詞」が唐突に並んでいるように映るため、初見では構文を見落としがちです。「文頭の名詞の直後に過去分詞が続き、その後にカンマと本物の文(主節)が来ている」という構造を見つけたら、受動態の独立分詞構文を疑うのが確実なアプローチです。

【受動態 分詞 構文】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:文頭に過去分詞が来ていたら、すべて受動態の分詞構文と考えて良いですか?
A1:大半はその判断で正解ですが、稀に「形容詞化した過去分詞」が補語(C)として文頭に出てくる「倒置構文」が存在します。例えば「Enclosed is my resume.(履歴書を同封いたします)」などは倒置です。見分ける際は、後ろに「主語+動詞(主節)」がカンマで区切られて存在しているかを確認してください。主節がしっかり独立していれば受動態の分詞構文です。

Q2:接続詞を残したまま受動態の分詞構文を作ることはありますか?
A2:実務英語や学術論文では非常によく使われます。意味を誤解させないために「When asked, he remained silent.(質問されたとき、彼は沈黙を守った)」や「Although warned, they went out.(警告されたにもかかわらず、彼らは外出した)」のように、接続詞(When, While, Although, Once, Ifなど)をあえて残して過去分詞を続ける用法です。これもBeingが省略された受動態の分詞構文のバリエーションです。

Q3:否定文(〜されなかったので、など)にする場合、Notはどこに置きますか?
A3:否定語のNotやNeverは、過去分詞の直前(Beingが残っている場合はBeingの前)に配置します。例えば「Not invited to the party, he stayed home.(パーティーに招待されなかったので、彼は家にいた)」のように、文頭にNotを置いて過去分詞を繋げます。

まとめ:構造と意味のつながりを掴んで英語の読解・英作文を武器に

受動態の分詞構文は、文頭の「Being省略」のメカニズムと「主節の主語との受動関係」さえ一度腑に落ちてしまえば、決して難しい文法項目ではありません。

過去分詞から始まる文に出会ったときは、焦らずに主節の主語を当てはめ、受動の意味がスムーズに通るかを確かめる習慣をつけましょう。基本の受動態、完了形(Having been)、そして独立分詞構文のバリエーションまで使いこなせるようになれば、長文読解だけでなく、引き締まったスマートな英文を書く際にも強力な武器となります。 (出典: 受動態 分詞 構文(Yahoo!ニュース))

受動態 分詞 構文
受動態 分詞 構文
受動態 分詞 構文