九九の読み方一覧と覚え方!7の段の謎や大人も迷う特殊な読みを徹底解説
小学校2年生の算数における最大の関門といえば「掛け算九九」の習得です。子どもが宿題で唱える「しちはごじゅうろく」や「はちしちごじゅうろく」を聞きながら、「あれ、自分の時代と読み方は同じだったっけ?」「なぜここは『なな』ではなく『しち』と読むのだろう」と疑問を抱いた経験を持つ保護者は決して少なくありません。
デジタルドリルやタブレット学習が日常となった現在でも、九九を反射的に口から出すための「音読・暗唱」の価値は一切揺らいでいません。日本語のリズムと歴史が凝縮された九九の正式な読み方一覧をはじめ、大人でもつまずきやすい7の段・8の段の攻略法、そして特殊な読み方が生まれた歴史的背景までを徹底的に解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:九九は「4=し」「7=しち」「9=く」と読むのが基本ルールであり、五七調の音韻リズムによって発音しやすく最適化されている。
- 要点2:最難関とされる「7の段」「8の段」の混乱は調音の類似が原因であり、視覚的な九九表とリズム暗記を組み合わせることで確実につまずきを克服できる。
- 要点3:九九の歴史は古代中国から奈良時代へと伝来したものであり、当時は「九九八十一」から逆算する高度な官僚の必須教養だった。
【保存版】1の段〜9の段「掛け算九九一覧表」ふりがな付き完全ガイド
九九の学習をスムーズに進めるための第一歩は、標準的な読み方を正しくインプットすることです。全国の小学校の教科書で採用されている標準的な掛け算九九一覧表(ふりがな付き)をまとめました。
【1の段(いんの段)】
・1×1=1(いんいち が いち)
・1×2=2(いんに が に)
・1×3=3(いんさん が さん)
・1×4=4(いんし が し)
・1×5=5(いんご が ご)
・1×6=6(いんろく が ろく)
・1×7=7(いんしち が しち)
・1×8=8(いんはち が はち)
・1×9=9(いんく が く)
【2の段】
・2×1=2(にいち が に)
・2×2=4(ににん が し)
・2×3=6(にさん が ろく)
・2×4=8(にし が はち)
・2×5=10(にご じゅう)
・2×6=12(にろく じゅうに)
・2×7=14(にしち じゅうし)
・2×8=16(にはち じゅうろく)
・2×9=18(にく じゅうはち)
【3の段】
・3×1=3(さんいち が さん)
・3×2=6(さんに が ろく)
・3×3=9(さざん が く)
・3×4=12(さんし じゅうに)
・3×5=15(さんご じゅうご)
・3×6=18(さぶろく じゅうはち)
・3×7=21(さんしち にじゅういち)
・3×8=24(さんはち にじゅうし)
・3×9=27(さんく にじゅうしち)
【4の段】
・4×1=4(しいち が し)
・4×2=8(しに が はち)
・4×3=12(しさん じゅうに)
・4×4=16(しし じゅうろく)
・4×5=20(しご にじゅう)
・4×6=24(しろく にじゅうし)
・4×7=28(ししち にじゅうはち)
・4×8=32(しはち さんじゅうに)
・4×9=36(しく さんじゅうろく)
【5の段】
・5×1=5(ごいち が ご)
・5×2=10(ごに じゅう)
・5×3=15(ごさん じゅうご)
・5×4=20(ごし にじゅう)
・5×5=25(ごご にじゅうご)
・5×6=30(ごろく さんじゅう)
・5×7=35(ごしち さんじゅうご)
・5×8=40(ごはち しじゅう)
・5×9=45(ごっく しじゅうご / ごく しじゅうご)
【6の段】
・6×1=6(ろくいち が ろく)
・6×2=12(ろくに じゅうに)
・6×3=18(ろくさん じゅうはち)
・6×4=24(ろくし にじゅうし)
・6×5=30(ろくご さんじゅう)
・6×6=36(ろくろく さんじゅうろく)
・6×7=42(ろくしち しじゅうに)
・6×8=48(ろくはち しじゅうはち)
・6×9=54(ろっく ごじゅうし / ろくく ごじゅうし)
【7の段】
・7×1=7(しちいち が しち)
・7×2=14(しちに じゅうし)
・7×3=21(しちさん にじゅういち)
・7×4=28(しちし にじゅうはち)
・7×5=35(しちご さんじゅうご)
・7×6=42(しちろく しじゅうに)
・7×7=49(しちしち しじゅうく)
・7×8=56(しちは ごじゅうろく)
・7×9=63(しちく ろくじゅうさん)
【8の段】
・8×1=8(はちいち が はち)
・8×2=16(はちに じゅうろく)
・8×3=24(はちさん にじゅうし)
・8×4=32(はちし さんじゅうに)
・8×5=40(はちご しじゅう)
・8×6=48(はちろく しじゅうはち)
・8×7=56(はちしち ごじゅうろく)
・8×8=64(はっぱ ろくじゅうし)
・8×9=72(はっく ななじゅうに / はっく しちじゅうに)
【9の段】
・9×1=9(くいち が く)
・9×2=18(くに じゅうはち)
・9×3=27(くさん にじゅうしち)
・9×4=36(くし さんじゅうろく)
・9×5=45(くご しじゅうご)
・9×6=54(くろく ごじゅうし)
・9×7=63(くしち ろくじゅうさん)
・9×8=72(くはち ななじゅうに / くはち しちじゅうに)
・9×9=81(くく はちじゅういち)
「しちはごじゅうろく?」「はちしち?」7の段・8の段で迷う理由と解決策
小学生が九九を学習する中で、最も多くの児童がつまずき、大人になっても一瞬口ごもってしまうのが「7の段読み方」と「8の段読み方」です。特に「7×8=56(しちはごじゅうろく)」と「8×7=56(はちしちごじゅうろく)」の2つは、掛け算の双子のような存在として混乱を招きます。
迷いが生じる最大の原因は、日本語の調音結合(発音の連続性)にあります。「しち(7)」と「はち(8)」はどちらも摩擦音・破裂音を含み、口の形が非常に似通っています。「しちは」と言おうとして舌がもつれたり、「はちしち」と発声する際に「し」の音が連続してリズムが崩れたりすることが、記憶の引き出しを邪魔してしまうのです。
このつまずきを克服する特効薬は、「音の区切り」を明確に意識することです。「しち・は・ごじゅうろく」「はち・しち・ごじゅうろく」と、前半の式と後半の答えの間にわずかなタメ(休符)を置いて唱える練習を繰り返すと、口の筋肉が正しい連動パターンを記憶します。また、交換法則(7×8も8×7も同じ56)を視覚的に理解させておくことで、万が一片方をど忘れしてもリカバリーが可能になります。
なぜ「いんいち」「しち」「く」と読む?九九特殊な読み方の理由と歴史的由来
九九の読み方には、現代の日常会話では使わない独特の言い回しが数多く存在します。「なぜ1×1は『いちいち』ではなく『いんいち』なのか」「なぜ4は『よん』ではなく『し』なのか」という疑問には、明確な九九特殊な読み方の理由と深い歴史が存在します。
「1×1=1」を「いんいちがいち」と読むのは、音の調子を整える「撥音化(はつおんか)」によるものです。「いちいち」と発音すると音が平坦になりリズムが生まれませんが、「いんいち」と鼻に抜ける音を入れることで、4拍子の軽快なテンポが生まれます。同様に「2×2=4(ににんがし)」の「にん」や、「3×3=9(さざんがく)」の濁音化、「8×8=64(はっぱろくじゅうし)」の促音化も、すべて早口でも噛まずにリズミカルに唱えるための先人の知恵です。
数字の読み分けにも厳格な機能美があります。現代の日本語では「4(よん)」「7(なな)」「9(きゅう)」が一般的ですが、九九では原則として音読みの「し」「しち」「く」が採用されています。これは文字数を1音(単音節)に統一し、五七調に似た心地よいリズムを作るためです。
九九の歴史と由来を紐解くと、その起源は古代中国の春秋戦国時代(紀元前数世紀)にまで遡ります。日本には奈良時代以前に伝来し、役人が税の計算や土地の測量を行うための必須教養でした。平安時代の『万葉集』には、「若草乃」にかかる枕言葉として「二八十一(にくく=憎く)」という言葉遊びが登場するほど、九九は文化に深く根付いていました。興味深いことに、当時は「9×9=81」から始まり「1×1=1」で終わる逆順の構成だったため、「九九」という名称が現代にもそのまま残っています。
小学校2年生算数を攻略!掛け算つまずき克服と語呂合わせ暗記法
小学校2年生の秋から冬にかけて行われる九九の暗唱テストは、算数嫌いを生むか得意科目に変えるかの大きな分岐点です。子どもが暗記に苦戦している場合、ただ闇雲に反復させるのではなく、段階的なアプローチで掛け算つまずき克服を図ることが求められます。
暗記を劇的に加速させる効果的な手法が語呂合わせ暗記法と「九九の歌」の活用です。単調な数字の羅列として覚えるのではなく、メロディやストーリーに乗せることで、右脳と左脳の両方を刺激して記憶の定着率を跳ね上げます。
特に定着しにくい「難関スポット」には、以下のようなピンポイントの語呂合わせが有効です。
・6×8=48:「六八(ろくはち)シワ(48)が増えた」
・7×7=49:「七七(しちしち)四十九日(49)」
・7×8=56:「七八(しちは)ごくごく(56)美味しい水」
・8×8=64:「葉っぱ(8×8)に虫(64)がついてる」
さらに、覚える順番を工夫することも重要です。「上がり九九(1から9へ進む)」だけでなく、「下がり九九(9から1へ戻る)」や「バラ九九(ランダムに出題)」を柔軟に織り交ぜることで、丸暗記の先にある「掛け算の概念的理解」へと自然にステップアップできます。
家庭学習で差がつく!デジタル時代の九九の覚え方実践ステップ
タブレット端末を使った学習アプリやAIドリルが普及した現在、家庭学習で九九をマスターするためのアプローチは進化を遂げています。効率的かつ確実に一生モノの計算力を身につけるための3ステップを紹介します。
【ステップ1:量のイメージと概念理解(5の段・2の段からスタート)】
九九の暗記に入る前に、「1皿にリンゴが3個、それが4皿あるから3×4」という掛け算の意味を具体物で理解させます。学習の順番は、生活の中で親しみやすく規則的な「5の段」「2の段」から始め、成功体験を積ませることが自信につながります。
【ステップ2:視覚と聴覚を連動させた音読反復】
リビングやトイレの壁に九九表プリントを掲示し、目で数字を追いながら声に出して読ませます。視覚(九九表)と聴覚(自分の声)、口の運動を同時に使うことで、脳内のシナプスが強固に結びつきます。無料ダウンロードできるプリント教材を壁に貼り、毎日の習慣に組み込むのがベストです。
【ステップ3:アプリを使ったランダム出題とタイムアタック】
順番通りの暗唱ができるようになったら、デジタル教材を活用して「ランダムテスト」に挑戦します。即座に答えを導き出す瞬発力を鍛えることで、3年生以降で登場する「2桁の掛け算」や「割り算」で一切つまずかない盤石な計算基礎が完成します。
【九九の読み方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:「7×1」を「なないちがなな」、「4×1」を「よんいちがよん」と読んでも学校のテストで減点されますか?
A1:学校現場では原則として教科書準拠の「しちいちがしち」「しいちがし」で指導されます。ただし、答えの数値が合っていればペケ(不正解)になることは基本的にありません。しかし、テンポよく暗唱して計算スピードを上げる観点からは、音節の短い伝統的な読み方で覚えることが強く推奨されます。
Q2:九九の暗唱は小学2年生のいつまでに完璧にすべきですか?
A2:一般的には小学2年生の2学期末(12月頃)までに全段の暗唱を完了し、3学期(1月〜3月)にはランダムな出題にも即答できる状態を目指すカリキュラムが標準です。3年生の春からは九九を前提とした「割り算」が始まるため、2年生のうちに確実にマスターしておくことが極めて重要です。
Q3:大人になっても「8×7」や「7×6」で一瞬止まってしまうのはなぜですか?
A3:九九の中でも6〜8の段は数字の重複が多く、日常会話で多用しない発音の組み合わせ(「しちろく」「はちしち」など)が多いため、記憶の想起にわずかなタイムラグが生じやすいためです。気になる場合は、苦手な段だけを1日数回、声に出して再確認するだけで、脳内の神経回路が再活性化して即答できるようになります。
まとめ:九九の正しい読み方とリズムを身につけて算数の基礎を盤石に
掛け算九九は、単なる暗記作業ではなく、数千年の歴史の中で磨き上げられてきた「日本語の究極のリズム計算術」です。「いんいち」「さざん」「はっぱ」といった独特の読み方の一つひとつに、子どもたちが噛まずにテンポよく発声するための知恵が込められています。
7の段や8の段など、誰もがぶつかる壁に対しては、焦らずに「リズムの区切り」と「視覚的な九九表」を活用してサポートすることが何よりの近道です。九九を正しい読み方でスラスラと言える力は、生涯にわたる算数・数学への自信と、論理的思考力の強固な土台となります。 (出典: 九 九 の 読み方(Yahoo!ニュース))