富士山五合目バイクツーリング完全攻略!規制・料金・ルート総まとめ
日本最高峰の富士山を間近に望み、雲の上を疾走する感覚を味わえる「富士山五合目ツーリング」。ライダーなら一度は愛車とともに訪れたい憧れの地ですが、標高2,000メートルを超える過酷な環境や独自の道路事情ゆえに、下調べなしで向かうと思わぬトラブルに見舞われるケースが後を絶ちません。
特に夏の観光シーズンに実施されるマイカー規制への対応や有料道路の通行料、急激な気温低下、さらには標高差によるエンジンへの影響など、事前に把握しておくべきポイントは多岐にわたります。安全かつ快適に絶景を楽しむために、ルートごとの特徴や注意点を分かりやすく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:夏のマイカー規制期間中でも、原則として排気量を問わず二輪車(バイク)は全ルート通行可能。
- 要点2:標高2,300m超の五合目は下界より12〜15℃ほど気温が低く、真夏でも冬用ジャケット等の防寒着が必須。
- 要点3:有料道路の支払い方法や激坂・パワーダウン対策、11月頃からの冬季閉鎖スケジュールを事前に把握することが重要。
【マイカー規制でも走れる?】富士山五合目の二輪車通行ルールと規制の真実
夏の登山シーズンになると、環境保全と渋滞緩和を目的に実施される「富士山マイカー規制」。四輪車は麓の臨時駐車場に車を停めてシャトルバスへ乗り換える必要がありますが、二輪車(バイク)は全ルートでマイカー規制の対象外となっています。そのため、規制期間中であっても愛車のバイクで五合目まで直接登ることができます。
ただし、通行可能だからといって油断は禁物です。マイカー規制期間中は観光バスやタクシーの往来が非常に多く、狭い山道でのすれ違いには細心の注意が求められます。また、夜間は事故防止や安全管理の観点から夜間通行止めが敷かれる区間もあるため、日中の明るい時間帯に往復するスケジュールを立てるのが鉄則です。
富士山五合目を目指す3大ルート徹底比較|スバルライン・スカイライン・あざみライン
富士山五合目へアクセスするルートは、山梨県側の1本と静岡県側の2本、計3つの道路が存在します。それぞれ道路の性格や難易度が大きく異なるため、自身のスキルや目的に合わせたルート選択が不可欠です。
1. 富士スバルライン(吉田口五合目):
山梨県側から登る最もメジャーな有料道路です。標高2,305mの五合目まで緩やかなカーブが続き、初心者でも安心して走行できます。往復料金は軽自動車等(二輪車含む)で1,680円。注意点として、富士スバルラインは二輪車のETCに対応していないため、料金所では現金やクレジットカード、電子マネー等での支払い準備が必要です。
2. 富士山スカイライン(表口・富士宮口五合目):
静岡県側からアクセスする無料の観光道路です。標高2,380mと、バイクで自走できる日本国内最高地点に到達できます。中高速コーナーが多く走りごたえがありますが、天候悪化時や濃霧の発生時には急遽通行止めとなることも多いため、事前の道路情報確認が欠かせません。
3. ふじあざみライン(須走口五合目):
東富士五湖道路の須走ICから延びる無料道路で、五合目の標高は2,000mです。最大の特徴は最大勾配22%を超える日本屈指の激坂。登りは急激な登坂でアクセルを開け続ける必要があり、下りではブレーキの過熱(フェード現象)を防ぐため、徹底した低速ギアでのエンジンブレーキ活用が求められる上級者向けルートです。
原付・125ccでも登れる?排気量別の注意点と「バイクの高山病」対策
近年人気の高い原付二種(125cc)や小型バイクでの五合目アタックを計画するライダーも増えています。法的な通行区分として、富士山スカイラインとふじあざみラインは一般道のため原付(50cc)や125ccでも走行可能です。一方、自動車専用道路である有料の富士スバルラインは、50cc以下の原付一種は通行不可ですが、125cc(原付二種)以上であれば通行可能となっています。
ただし、排気量を問わず直面するのが「バイクの高山病」とも呼ばれる標高差によるトラブルです。標高2,000mを超える環境では気圧と酸素濃度が下界の約7〜8割まで低下するため、吸入空気量が減り、明確なパワーダウンや加速の鈍りが発生します。特にキャブレター仕様の旧車や小排気量車は燃料が濃くなりやすく、カブリやエンストを起こしやすいため、無理な追い越しを避け余裕を持った走りを心がけましょう。
真夏でも真冬並み?急激な気温低下に備える防寒装備とライブカメラ活用術
五合目ツーリングで最も失敗しやすいのが「服装の油断」です。標高が100m上がるごとに気温は約0.6℃低下するため、標高2,300m付近では麓の市街地と比べて約14〜15℃も気温が低くなります。麓が35℃の猛暑日であっても、五合目は20℃前後、風が吹けば体感温度は15℃以下まで冷え込みます。
夏場であってもメッシュジャケット単体での走行は避け、防風インナーやウインドブレーカー、厚手のグローブをツーリングバッグに忍ばせておくのが必須です。また、山の天気は極めて変わりやすく、晴天から数分で深い霧や豪雨に包まれることも珍しくありません。出発前には静岡県や山梨県の道路管理課が公開している道路ライブカメラをチェックし、路面状況と視界の良し悪しを必ず確認しておきましょう。
現地駐輪場と冬季閉鎖の時期|安全に楽しむためのスケジュール管理
各五合目にはそれぞれ二輪車専用の駐輪スペースが整備されています。吉田口(スバルライン終点)や富士宮口(スカイライン終点)は登山者で混雑するものの、誘導員の指示に従えばスムーズに駐車可能です。ただし、傾斜地や砂利が浮いている場所もあるため、スタンドホルダー(敷き板)を持参し、バイクが転倒しないようギアを一速に入れて駐車すると安心です。
また、富士山へのアクセス道路は例年11月上旬から中旬頃にかけて冬季閉鎖に入り、翌年4月下旬頃まで長期間通行止めとなります。10月中旬を過ぎると路面凍結のリスクが一気に高まるため、五合目を目指すツーリングは路面温度が安定している春から初秋にかけての時期に計画するのがベストです。
富士山ツーリングおすすめ周遊ルート|五合目+周辺絶景スポットを満喫
五合目への登頂と合わせて楽しみたいのが、富士山の裾野を一周する爽快なパノラマルートです。五合目の絶景を堪能した後は、富士山麓の名所を繋ぎながら走ることで充実した1日を過ごせます。
【おすすめの日帰り黄金ルート】
中央自動車道・河口湖ICを出発し、まずは午前中の澄んだ空気のなか富士スバルラインを駆け上がり吉田口五合目へ。下山後は「道の駅 富士吉田」で名物の吉田のうどんを堪能し、国道139号を経由して朝霧高原へ抜けます。広大な牧草地と富士山をバックに走り、最後は山中湖の「パノラマ台」から夕景の富士を眺めて東名・中央道へ合流するコースは、絶景とワインディングを両立できる定番の推奨ルートです。
【富士山五合目 バイク】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:夏のマイカー規制中、タンデム(2人乗り)のバイクでも五合目まで行けますか?
A1:はい、通行可能です。二輪車自体がマイカー規制の対象外となっているため、タンデム走行でも問題なく通行できます。ただし、急勾配が続くため下りでのブレーキングには十分注意してください。
Q2:富士スバルラインの料金所でETCカードを手渡しして精算することはできますか?
A2:自動開閉バーによるETC走行はできませんが、料金所の窓口で係員にETCカードを提示・手渡しして精算することは可能です。現金や各種キャッシュレス決済も利用できます。
Q3:雨の日や濃霧の日でも五合目まで登ることはできますか?
A3:通行止めが発令されていなければ走行自体は可能ですが、おすすめはできません。標高が上がるにつれて視界が数メートル先も見えない濃霧(ホワイトアウト状態)になりやすく、路面も非常に滑りやすいため、天候不良時は麓のツーリングに切り替えるのが賢明です。
まとめ:事前の備えとルール遵守で最高の富士山ツーリングを
富士山五合目ツーリングは、雄大な大自然のスケールを全身で体感できる格別の体験です。マイカー規制のルールを正しく理解し、急激な気温変化への防寒対策やマシントラブルを防ぐ準備を整えておくことで、トラブルのない素晴らしい絶景ツーリングが実現します。
走行前には必ず最新の気象情報やライブカメラを確認し、標高差に応じた余裕あるライディングで日本最高峰のワインディングを安全に楽しんでください。 (出典: 富士山 五 合 目 バイク(Yahoo!ニュース))