映画『セトウツミ』ロケ地巡礼!堺のあの階段と川沿いアクセス詳解
セトウツミ 映画 ロケ 地を探す映画ファンの足取りは、公開から年月が経った今も途絶えることがない。関西の日常風景を切り取ったあの独特な間合いと、何気ない放課後の会話。スクリーン越しに流れていた風の匂いすら思い出させるような不思議なロケーションが、いまなお人々を惹きつけている。
クールな塾通いの内海(池松壮亮)と、元サッカー部でちょっとおバカな瀬戸(菅田将暉)。たった二人の高校生が川沿いの階段に座り、ただただ喋り続けるだけのセトウツミ 映画 ロケ 地は、実は大阪屈指の歴史を誇る街の中にひっそりと佇んでいる。作品を観終えた後、ふとあの階段に自分も座ってみたい衝動に駆られた人は少なくないはずだ。
池松壮亮と菅田将暉が腰掛けた「あの階段」は大阪府堺市のどこ?
映画のほとんどの場面を占めるあの象徴的な階段は、大阪府堺市堺区を流れる土居川(および内川)に架かる「原田橋(はらだばし)」のすぐ脇に実在する。
閑静な住宅街と水辺が交差するこの場所は、観光地として特別に着飾られた場所ではない。だからこそ、此元和津也の原作漫画が持つ「どこにでもあるけれど、どこか愛おしい」世界観が見事に現出している。
配給会社ショウゲートが手掛けた本作は、大掛かりなセットに頼るのではなく、このリアルな河川敷の階段を徹底的に活用した。瀬戸と内海が腰を下ろし、他愛もない会話を交わした段差は、現地を訪れると「あ、本当にここだ」と一瞬で景色が重なるほどの再現度を保っている。
原田橋と土居川沿いへの行き方・最寄り駅からのアクセス方法
現地を訪れる際、最もスムーズな移動手段は路面電車(阪堺電車)の利用だ。
最寄りとなる「宿院(しゅくいん)停留場」で下車し、東方向へ徒歩でおよそ5分から7分ほど歩くと、静かに流れる川と原田橋が見えてくる。南海本線「堺駅」からも徒歩15分ほどでアクセス可能だ。難波周辺からの移動もスムーズで、日帰りの散策にはうってつけの立地と言える。
橋のたもとに到着したら、まずは川沿いの遊歩道へと下りてみてほしい。階段の斜面や、二人が見上げていた対岸の景色、そして頭上を走り去る車の音。画面越しに感じたあのテンポ感が、一気に現実のものとして押し寄せてくる。
監督・大森立嗣が明かす現場のリアルと撮影裏話
演出を手掛けた大森立嗣監督は、このワンロケーションに近い設定において、役者同士の生々しいライブ感を極限まで引き出した。
撮影現場となった堺市の川沿いは、時間帯によって太陽の光が激しく変化する。そのため、池松壮亮と菅田将暉のふたりは、同じ階段の上に何時間も座り続け、太陽の待ち時間すらも役柄の空気感に溶け込ませていたという。
一見するとダラダラと喋っているだけのように見えるシーンも、実際には緻密に計算されたセリフの間合いと、現場で生じる風や水の音などの偶然性が織り交ぜられている。実力派キャストと監督のこだわりが、あの階段という狭いロケーションを豊かな映画的空間へと昇華させたのだ。
此元和津也の原作漫画実写化が成功した理由
成功する漫画実写化の条件とは何か。『セトウツミ』はその問いに対して、極めてシンプルな答えを提示してみせた。
「男高校生ふたりが川辺で喋るだけ」というミニマルな設定の本作は、派手なアクションや壮大な CG を一切必要としない。卓越した会話劇としての面白さを研ぎ澄ませた結果、上質な青春コメディ映画として高く評価されることとなった。
数ある邦画の中でも、これほどロケーションとキャラクターの距離感が一致した作品は珍しい。堺市の静かな空気感が、彼らの思春期特有のモラトリアムを優しく包み込んでいたことがよく分かる。
『セトウツミ』をNetflixやU-NEXTで今すぐ再確認
実際に現地へ足を運ぶ前に、もう一度作品をおさらいしておくことを強くおすすめする。
現在、『セトウツミ』はNetflixやU-NEXTをはじめとする主要な動画配信サービスで視聴可能だ。画面の角度、瀬戸が缶ジュースを置いた位置、内海が本を開いていた日陰のラインなどを頭に入れておくと、現地での感動は間違いなく何倍にも膨らむ。
配信で映画を鑑賞してから聖地を訪れると、ただの街角の階段が、まるで物語の記憶が染み込んだ特別な場所に思えてくるから不思議だ。
聖地巡礼で注意したい現地マナーとおすすめ散策ルート
最後に、現地を訪れるファンへ大切なポイントを伝えておきたい。原田橋周辺は、地元の人々が日常的に利用する生活道路であり、静かな住宅街でもある。
大声での会話やゴミのポイ捨て、近隣の迷惑になるような長時間の占有は厳禁だ。マナーを守って、静かにその雰囲気を楽しむのが粋なファンの過ごし方と言える。
階段での余韻に浸った後は、堺の歴史ある街並みを散歩するのも面白い。近くには千利休ゆかりの地や老舗の和菓子店が点在しており、映画のロケ地巡りとあわせてゆったりとした関西の休日を満喫できるはずだ。 (出典: セトウツミ 映画 ロケ 地(Yahoo!ニュース))